ぼくたちの哲学教室(監督:ナーサ・ニ・キアナン/2021年)
映画の帰り道、「《哲学》と言うからなんだか難しいかなと思ったけど、道徳の授業みたいな感じなのかもね」と一緒に見た中学生の娘に何気なく話しかけると「いや、ぜんぜん違ったよ」と真面目な顔で返してきた。
彼女が受けている道徳の授業は、身近に起きたことが題材になるわけではなく、教科書に書いてある物語、それも「そんな極端なこと普通起きないよ!」と思うような話をもとに行われるため、だいたいみんな同じ答えに行き着くらしい。それに、考えたり話し合ったりする時間があんなにないとのこと。
今ど