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【能登半島地震】学生先遣隊活動報告③

⓪はじめに

能登地震学生ボランティア「わかものと」運営の上野です。
前回の活動報告に次ぎ、3つ目の活動報告です。(前回の記事を書いた舟橋と一緒に七尾市に行きましたが、活動する現場が違うため、この記事を書いています)

今回の活動は、株式会社御祓川やETIC.をはじめ行政も関与する現地中間支援組織を中心とした復興支援ネットワークの支援活動を行っており、学生が独断で行動していることはありません。現地との調整を経て要請を受け、今後始まるボランティア投入に向けた先遣隊を出したという経緯です。

個人での現地入りすべき時ではないという世間の考えには同感です。一方で支援NPOや、JCなどの物資支援などはすでに様々な活動をしていますがそのうちの一つに私たち学生が加わるという認識です。

現地入りに際しては、東日本大震災や中越沖地震のときの復興支援機関などから食事や水などの持参などのポイントをレクをうけ、滞在は現地団体のもとで、ETIC.やガクトラボにコーディネートにも入ってもらっております。

また、御祓川代表の森山奈美さんが中心となって毎日能登全地域のキーパーソンを集めて避難所やインフラの情報収集を行っている会議にも参加をしており、先遣隊の活動を経て、現地復興の拠点である七尾市を拠点に活動を行うことを決めました。

①概要

活動期間:1月9日(木)~1月13日(土)の5日間
地域:能登地域 七尾市
活動目的:継続的な支援の為の土台作り
メンバー:能登地震学生ボランティア「わかものと」
舟橋遼亮、上野我唯、山本郁、香川晋太郎

②活動記録

1月9日
3人は自家用車で朝から東京を出発
山本と長野県安曇野市で合流し4人で七尾市に向かう

18:30 七尾自動車学校 TADAIMA着
派遣先とのマッチングコーディネーターの高山さんと奈美さんと顔合わせ+明日からの活動のMTGをしました。
今回4人が派遣される場所が2ヶ所あり1つ目が七尾市立中島小学校(避難所)、2つ目がパトリアショッピングモール(支援物資の仕分け、引き渡し場)
僕(上野)と山本がパトリア、舟橋と香川が中島小学校に派遣されることに決まりました。代表の納田に無事到着の旨を伝えこれからの活動をオンラインで報告しました。
今回から学生が泊まる宿として御祓川代表の奈美さんの所有する元々会社のインターンされていた大学生達が泊まっていた七尾市街地にあるインターンハウスを使わせていただけることになりました。

20:00 インターンハウス着
インターンハウスはほぼ地震発生当初のままだったので散らばった本や散乱した家具などを片付けて就寝しました。

1月10日
(ここからの記録は記事を書いているパトリアの活動記録になります。)

8:50 車でインターンハウス発
向かった先は、七尾サンライフプラザ文化ホール。ここで、2L×6本の水を45箱車に積みました。この水をパトリア内にある炊き出しを行っている里山里海キッチンに運びます。

2L×6本の水を45箱
キッチンでは、皿洗いで1日約180Lの水を使います。45箱運んだので3日分届けました。

10:00 パトリアの4階に上がり、一般社団法人熊本支援チームと共に作業をする
熊本支援チームとは、熊本地震や(2016年)、熊本南部豪雨災害(2020年)などを支援している、民間災害支援団体です。今は、七尾市から直接依頼を受け、支援物資の拠点を運営しています。
インスタグラム:@kumamoto_team
主な作業内容は、

支援物資の受け取り


支援物資の仕分け


各避難所や支援物資を必要としているところに配達です。


七尾市としては、個人からの支援物資は受け付けておらず、企業や団体からの支援物資が毎日大量に届きます。しかし、パトリアの4F熊本支援チーム宛てであれば、ヤマト運輸を通して直接発送することができます。(熊本支援チームの公式インスタグラムより。)
ご興味ございましたら是非、下のリンクから飛べる投稿を確認してみてください!

12:30 昼ごはん

里山里海キッチンからいただいた昼ごはんを食べました!最高に美味しかった


15:00 石川県七尾東雲高校は水が通っている!?
1/10時点のテレビニュースで、七尾市は水が通っているという情報を目にしましたが、実際は市内ほとんどは断水しています。
そんな中、七尾東雲高校は水が通っているという情報があり、パトリアでの仕事を早めに切り上げ(本来、作業時間は9時〜17時)高校に向かいました。もし、情報が正しければ、キッチンの皿洗いには水道水を使い、朝キッチンに届けた飲み水は、各避難所に送ることができるので、無駄が減るのです!
七尾市のほとんどの人は、トイレの水を節約したり、雨水をバケツにためて使ったりしていたので、僕たちはワクワクしながら高校に向かいました。

そして現地に着き、先生に挨拶をし、いざ蛇口をひねると、、、、

なんと、、なんと、、、、、

水が出ましたーーーー!!!!!

これからはここで水を汲み、パトリアに水を運ぶことになりました。

17:00 インターンハウス帰宅
中島小学校組と家で合流し、1日の振り返りをしました。

1月11日
9:00〜17:00パトリアにて作業

インターンハウスから徒歩10分のパトリアまで歩き、支援物資の仕分け・配達を行います。

TBSにちらっと載りました

1月12日
9:00〜17:00パトリアにて作業

昨日と同じく、作業を続けました。

1月13日
8:00
パトリアの炊き出しの為の水を七尾東雲高校で水を汲み、500L運搬。

10:00
13日から僕らと入れ替わりで現地入りする学生に避難所運営やパトリアでの作業内容を引き継ぎ、東京へ帰宅。

③感じたこと

 今回七尾市に行くことが決まった時、周りからとても心配されました。僕自身はマレーシアのボルネオ島育ちのため、震度6以上の地震を経験したことがほとんどなく、まず現地で力になれるのか不安でした。そして何より、「今は現地に行くべきではない」という声が多く、「現地で迷惑がかからないか」という心配がありました。しかし、代表の能田や仲間たちと、現地に信頼できる人(森山なみさんやETICの方々)や拠点があること、人手を必要としている地域とのつながりなどを踏まえて、行くことを決断しました。
 実際、僕たちは第1先遣隊だったので、全てが完全に整った状態であるとは言えません。現地で迷惑をかけたこともあると思います。ただ、それ以上に現地の方々から、「遠くから本当にありがとう」「元気が出たよ」などの感謝の言葉をいただきました。また行きたいです。

④現地に行ってみてわかったこと

 現地の「人手不足」は各地で著しく、中長期でのボランティアが必要になってきます。個人的な意見ですが、現地に行っていいかどうかは、「現地の受け入れ体制が整っているか」、「ボランティアを募集しているか」によると思っています。だから、もし自分の手で被災者の方々の力になりたいと思う方がいれば、僕たちに連絡してください。待ってます。

⑤私たちの活動・支援スタンス

現地のニーズに応えることを1番に活動を進めていきたいと考えています。実際にボランティアや支援を経験したことがある方々からお話やアドバイスをいただくことで、心構えと自分たちの役割を把握した上で向かうことを事前に行い、現地へ向かった時には、地域の人と協力し合い効果的に持続的に支援を行うことを目指します。持続的に人を派遣することで学生メンバーのマンパワーを発揮していきます。活動を継続的に行うために、お金のない学生に対して、 活動の支援資金を集めて、被災地の支援のために使っていきたいと考えています。
私たちの団体の強みは、過去の震災経験の受け入れサイドとボランティアサイドの方をアドバイザーに迎え、東日本大震災や中越沖地震などの知識を共有する勉強会を実施していることです。
また、先遣隊を派遣し、現地の地域団体やNPO法人等と緊密な協力体制を築いています。これにより、確かな知識と信頼性のある受け入れ先を把握し、初めて行く学生でも行ってすぐ活動を行う安心感があります。

引き続き「わかものと」では活動メンバーを募集します。
ご参加を希望される方はこちらのフォームまでお願いします。
https://forms.gle/Cgf896jp2KGqWNfF6

⑥寄付のお願い

ご支援をいただける方も募集しております。
代表の個人口座を緊急で開設しましたので、こちらまでお願いいたします。

口座情報 ノウダ カオル
金融機関名 PayPay銀行
金融機関コード 0033
店番号(支店コード) 007
支店名 かわせみ支店
口座番号 3266065
預金種別 普通預金

これからも皆様のご支援ご協力を心よりお願い申し上げます。
能登地震直後に現地を訪れ、その3日間で感じたことをまとめました。
活動報告はこちらでもご覧いただけます。

能登地震学生ボランティア「わかものと」公式Webサイト
https://preview.studio.site/live/ogO0wgvDW2/

XやInstagramも開設準備中です。
能登地震学生ボランティア「わかものと」運営 上野我唯

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