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「わかものと」ボランティア活動報告7/30~8/3

活動期間:7月30日~8月2日(土)の4日間
地域:能登地域 主に穴水町・珠洲市・輪島市・能登町
メンバー:能登地震学生団体「わかものと」代表 納田・佐藤・土井・佐々木
写真は、穴水町「森本石油」の森本さん

初めての能登旅に感じた想い

わかものとメンバーの土井です。元旦の震災後、初めて能登半島を訪れることになった私は、最初は少し不安を感じていました。震災後の復興に興味を持っていましたが、震災前の能登を知らないままに復興の状況を知りたいという動機で訪れることに、少し違和感を感じていたのです。現地の人々にとって、外から来た者が「復興」に興味を持って訪れることが、失礼にあたるのではないかと心配していました。

穴水町「千手院」静かな海を前に家屋整理のボランティア

実際に能登を訪れてみると、その不安は杞憂に過ぎませんでした。現地の人々はとても優しく、外部から来た私たちに対しても温かく迎え入れてくれました。復興の手助けに少しでもなれたらと考えながら、現地の生活や観光地を訪れる中で、能登の人々の優しさに触れることができました。訪問前は不安だったものの、実際にはとても歓迎され、感謝の気持ちを持って能登を後にしました。

輪島市を視察「五島屋ビル」

復興の現状と観光の魅力

震災後の能登半島では、復興が進み、生活の基盤は整っています。しかし、現地に行く前は、水道が使えない、トイレが利用できないなど、厳しい状況を想像していたため、意外と普通の生活ができることに驚きました。もちろん、すべてが完全に元通りというわけではありませんが、観光地も楽しむことができ、現地での生活水準はかなり回復していることが感じられました。

津波の被害を受け、陥没をした港町(珠洲市)

観光地としての能登は、とても魅力的です。初めて訪れた私も、観光スポットを巡りながら、能登の美しい景色に感動しました。海や田んぼの風景、瓦屋根の家々など、他の地域とは異なる独特の景観があり、そこに惹かれる人も多いのではないでしょうか。震災前から観光地として知られていた場所も多く、復興後もその魅力を保ちながら、多くの観光客を受け入れていることがわかりました。

能登町「イカの駅つくモール」には、巨大なスルメイカ「イカキング」!!

震災復興と地域の人々

震災直後の復興支援活動に参加する機会がなかったことに少し後悔を感じました。当時、復興にどのように協力できるのか、どのような物資や人手が必要なのかを知っていれば、もっと早く行動できたかもしれません。震災直後は、本当に大変な時期であり、助けが必要だったはずです。今回訪れて感じたのは、復興が進んだ今では、むしろ観光や地域との関わりを通じて、長期的な支援や繋がりが重要だということです。

被災地NGO協働センターの南さんたちと交流(穴水町)

特に印象に残ったのは、現地の学生やボランティアとの交流です。現地の人々だけでなく、外部から訪れた人々もまた、能登との深い繋がりを築いています。ボランティア活動をきっかけに、その地域に愛着を持ち、定期的に訪れるようになる人もいます。そういった繋がりが、震災復興だけでなく、今後の地域の発展に寄与しているのだと感じました。

珠洲市「OKNO to Bridge(奥能登ブリッジ)」ではBBQ交流会に参加

若者と地域との連携

土井さんと一緒に同行したわかものと代表の納田です。今回5回目の能登で再認識したことは、若者の持つ瞬発力や柔軟性が、震災復興や地域の活性化において非常に重要であるということです。例えば、被災地にいる若者たちがいち早く行動を起こすことで、地域に迅速な支援を届けることができるでしょう。しかし一方で、経済的な問題や交通の便など、若者が自由に動ける環境を整えることも重要です。

ボランティアの後は海にダイブ!

今回の訪問で考えたのは、若者たちがもっと簡単にボランティア活動に参加できる仕組みを作ることの必要性です。例えば、観光とボランティアを組み合わせた「観光ボランティア」という形で、外部の若者たちが現地で働きながら地域の復興に貢献することができるようなプログラムを作ることができれば、能登のような地域でも人手不足の解消に繋がるでしょう。

継続的な関わりの大切さ

震災復興や地域の支援は、一時的なものではなく、長期的な関わりが求められます。震災後、ある程度の生活基盤が整った今だからこそ、外部との繋がりを持ち続けることが、地域の持続可能な発展に寄与するのではないでしょうか。今回の旅を通じて、震災直後だけでなく、今後も能登との関わりを継続し、地域の発展に寄与したいと強く感じました。

今回参加した佐々木・佐藤・納田は震災が起こる1年前に能登にフィールドワークに来ていました

また、現地での人々との交流を通じて、地域のコミュニティや文化が持つ力を実感しました。能登の人々はとても寛容で、外部からの訪問者にも親切に接してくれます。そういった地域の温かさが、外部からの支援を呼び込み、結果として復興に繋がっているのだと思います。

未来のために

震災復興だけでなく、今後の防災や減災に向けて、地域と外部の人々が協力する仕組みが必要です。現地のコミュニティが強化されることで、災害が起こった際にも迅速な対応ができるようになるでしょう。また、外部とのネットワークを作り、いざという時に助け合える関係を構築することが大切です。

大学のゼミが一緒の能登が大好きな3人 穴水町「千手院」にて

例えば、他県の大学や高校と連携し、災害時には学生がボランティアとして支援に駆けつけるような仕組みができれば、地域の力強い支援となるでしょう。さらに、こうしたボランティア活動を通じて地域に愛着を持つ若者が増えれば、地域の活性化にも繋がります。

最後に、震災後の能登を訪れることで得られたのは、地域の人々の優しさと温かさでした。この経験を通じて、震災復興だけでなく、地域との繋がりを大切にし、今後も関わり続けることの大切さを実感しました。

土井と納田は東日本大震災で原発の被災をうけた「福島県葛尾村」の復興支援の取り組みで
高校時代に能登ではないものの、復興まちづくりに関わった仲間です!

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