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#葛飾北斎

<前編>知ってた?浮世絵にちょっと詳しくなれるトリビア。墨一色から始まり極彩色な浮世絵ができるまで。

江戸の大衆文化の中で花開いた絵画、浮世絵。 実はわたしたちの日常で使う「見当をつける」という言葉が、浮世絵を制作する際に使用する印が由来になっていることや、浮世絵がその時代のトレンドを写していたことをご存知でしょうか? 今回は、そんな浮世絵に少し詳しくなれる、ちょっとためになるトリビアを前後編に分けてお伝えします。浮世絵の見方が変わったり、浮世絵がちょっと身近になるかもしれません! 前編となるこの記事では、私たちが思い浮かべる色鮮やかな浮世絵が制作されるまでの紆余曲折や

北斎は「画狂老人卍」というやんちゃな画号をどのようにして思い付いたのかという話

葛飾北斎が生涯に何度も画号を変えたという話は有名ですが、たくさんある画号の中でも、特に異彩を放っているのが「画狂老人卍」ではないでしょうか。しかもこの画号、北斎が70代半ばというかなりの高齢になってから使い始めたものです。ちょっと中二病を思わせるようなやんちゃな画号。北斎はなぜこのような画号を用いるようになったのか、その経緯をご紹介しましょう。 北斎は、享和元年(1801)、数え42歳の頃から「画狂人」という画号を用い始めます。例えばこちらの「見立三番叟」という肉筆画。