NOTO CHOICE No.9 文明を遡る
文明を遡る
「電気がない夜景」「自然のプラネタリウム」
「文明を遡る」には別の案が存在していました。
「電気がない夜景」というのが当初の案でした。
しかし、真脇遺跡はこのような言葉で表すには勿体無い空間です。
いかにも都会気分が抜けない自分にびっくりしつつ、エジソンの影響も大きいなと。
他には「自然のプラネタリウム」というものもありました。プラネタリウムだと矮小化されている気がしてしまったのです。
「電気がない夜景」は強いていうなら星空が綺麗ということを表しており、一面においては技巧的な表現なんだろうとは思いましたが、否定語で顕出するのが真脇の良さなのかという点に関して満足させることができませんでした。
真脇遺跡
スピリチュアルな話は私自身は体験したことがないため深くはわかりませんが、きっとこの遺跡はそういう場所であった、今もそうかもしれないと思わせてくれました。頭でっかちの私が、頭が休まったと思える場所ということで個人的には印象深い遺跡です。太古に思いを馳せてもよし、星を眺めてもよし、友人や恋人と来て語らってもよしだと思います。
文明を遡るという視点に囚われすぎず、自由な発想で感受していただけるといいと思います。