世界の名ボクサー:アズマー・ネルソン③「アフリカの野生児」
世界二階級制覇王者。フェザー級からJ・ライト級へ。マルコス・ビジャサナ戦(再戦)、マリオ・マルチネス戦(初戦)、ルペ・スアレス戦ほかを紹介します。
アズマー・ネルソン(ガーナ)
身長165cm:オーソドックス(右構え)
①アズマー・ネルソン 12R 判定 マルコス・ビジャサナ
(WBC世界フェザー級タイトル戦、1987年)
(感想:ネルソンがタイトル防衛。王座を守り続けるネルソン。六度目の防衛戦はビジャサナとの再戦。初戦もこの王座を懸けて行われ、2-0で王者ネルソンが防衛。ビジャサナは初戦後、二勝一分。初戦では受け身になって判定負けしてしまったが、今回はどうか? ロサンゼルス「オリンピック・オーディトリアム」でのパワーファイター同士の再戦。ネルソンがビジャサナのパワーにひるむことなくジャブ、ストレート、左フックで前進。攻めるネルソン、応戦するビジャサナ、といった展開。7R、モハメド・アリばりのフットワーク&ジャブを使うネルソン(彼がよくやるパターン。この打ち方が気に入っているようだ)。その後は逆に、ビジャサナが攻め、ネルソンがジャブで応戦するシーンも。終盤、接近戦での打ち合い。12R終了。判定は3-0。ネルソンがジャブで先手を取って勝利。ビジャサナはボディ打ちなど力強いところを見せたが、後手に回った。その後、ビジャサナは苦難。再起戦でハイメ・ガルサをKOしたが、アントニオ・エスパラゴサのWBA世界フェザー級王座への挑戦は引き分け。その次の試合でジェフ・フェネックのWBC世界フェザー級王座に挑戦したが、判定負け。しかしながら、よくチャンスが与えられるビジャサナ。フェネック戦の再起戦はWBC世界フェザー級王座決定戦。英国期待のポール・ホドキンソンをKOしてようやく世界王者になれた。)
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