世界の名ボクサー:ボビー・チェズ⑤「貴重な白人重量級選手」

世界二階級制覇王者。世界王座返り咲きを目指す試合。チャールズ・ウィリアムス戦(再戦)、アンドリュー・メイナード戦、ロバート・ダニエルズ戦ほかを紹介します。

ボビー・チェズ(アメリカ)
身長178cm:オーソドックス(右構え)

①チャールズ・ウィリアムス 11R TKO ボビー・チェズ
(IBF世界L・ヘビー級タイトル戦、1989年)
(ダウンシーン)
8R:右ストレート、左フックで2度、チェズがダウン
(感想:ウィリアムスがタイトル防衛。チェズが王座奪回を目指してウィリアムスと再戦。ウィリアムスはこれが三度目の防衛戦となる。アトランチックシティ「コンベンション・センター」での一戦(リングサイドでドン・キング、マイク・タイソンが観戦)。共に27歳。開始から接近戦での打ち合い。右ストレート、左右フック、ボディ打ち。ウィリアムスがディフェンス、伸びのあるジャブ、インサイドからのアッパー、ボディ打ち。チェズは右ストレート、左フック。ひたすら打ち合いが続く中、8Rにウィリアムスの強烈な右パンチ。そして右ストレートでチェズがダウン。 立ったが、左フックで二度目。その後も打ち合いに応じるチェズだが、酷く打たれて左目が腫れていく。10R終了後、チェズが棄権。目の腫れが原因と思われる。ウィリアムスが勝利。ジャブが効果的だった。チェズも悪くはなかったが、「パンチの伸び」という点でまたしても敗北。体格、柔軟性など努力だけでは如何ともし難い差があった。その後もウィリアムスは王座を防衛し、「(当時の)ライトヘビー級最強」の評価。しかし、ヘンリー・マスケに判定で王座を奪われた後はジェームス・トニーのIBF世界S・ミドル級王座に挑戦してKO負けするなど世界王座に返り咲くことはなかった。)

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