世界の名ボクサー:フランク・ブルーノ①「白人にも支持された英国ヘビー級」
WBC世界ヘビー級王者。連戦連勝だった頃。アリ・ルクサ戦、ヒルベルト・アクナ戦、ウィンストン・アレン戦、スコット・ルドー戦、フロイド・カミングス戦ほかを紹介します。
フランク・ブルーノ(イギリス)
身長191cm:オーソドックス(右構え)
①フランク・ブルーノ 2R KO アリ・ルクサ
(ヘビー級戦、1982年)
(ダウンシーン)
1R:右フック、右ストレートで2度、ルクサがダウン
2R:右ストレートでルクサがダウン
(感想:ロンドン生まれのブルーノ(見た目が「ハナ肇」に似ている)。アマチュアでは20勝1敗(1980年、ABAヘビー級チャンピオンシップ獲得)。82年3月にプロ入り後、これまで6連続KO勝利。ルクサはコンゴ民主共和国・キンシャサ出身の黒人。スペインでデビューして連戦連勝だったが、判定で初黒星。このところアルフレド・エバンヘリスタらを相手に二連続KO負け。ドイツでの一戦。背中が広いブルーノ。ガッチリした筋肉マン。しかし、ジャブ、ワンツー、左フックを使う正統派。斜め下から大きく振るう右フック、左ボディ打ちに迫力。ルクサは足で距離を取ってジャブを打つボクサータイプ。クリーンなファイトだが、相手を倒せるような動きではない。右ストレートが効いたルクサ。右フックでダウン。立ったが、右ストレートで二度目のダウン。2R、右ストレートで倒されたルクサは立てず、KO。ブルーノが消極的な相手を倒した試合。アフリカの選手は試合ぶりはキレイだが、激しさに欠けることが多い。ルクサはその後、ブランク。そしてカムバック。アナクレト・ワンバらを相手に全敗だった。)
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