世界の名ボクサー:ジョー・フレージャー③「人間蒸気機関車」
世界ヘビー級王者。世界王座統一戦&防衛戦。ジェリー・クォーリー戦(初戦)、ジミー・エリス戦(初戦)、ボブ・フォスター戦、モハメド・アリ戦(初戦)を紹介します。
ジョー・フレージャー(アメリカ)
身長182cm:オーソドックス(右構え)
①ジョー・フレージャー 8R TKO ジェリー・クォーリー
(ニューヨーク州公認世界ヘビー級タイトル戦、1969年)
(感想:フレージャーがタイトル防衛。プロ入り後、全勝を続けるフレージャーが四度目の防衛戦。挑戦者クォーリーはカリフォルニア出身の白人。ニックネームは「The Bellflower Bomber」(「Bellflower」はロサンゼルスにある町)。5歳でボクシングを始める。アマチュアの大会で優勝したことも。プロ入り。ロサンゼルスでデビュー(勝利)。無敗を続けたがエディ・マッチェン(当時の実力者)に判定負け、初黒星。フロイド・パターソンと引き分け。モハメド・アリが兵役拒否で世界王座剥奪。新しいWBA王者を決めるトーナメントに出場したクォーリー。パターソンとの再戦に勝利。次の試合にも勝利してジミー・エリスとWBA世界ヘビー級王座決定戦を行ったが、判定負け(1968年)。その後、連勝。バスター・マシスを下して二度目の世界挑戦のチャンスを得た。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」での一戦。共にファイタータイプで左フックが自慢。開始からフックで接近戦。一歩も引かない打ち合い。次第にクォーリーが押され気味に。ひたすら前進するフレージャー、ジャブとストレートで応戦するクォーリー。7R終了でクォーリーが棄権。キズが原因らしい。同じようなファイター同士の対決。かなりかみ合った試合となり、エキサイティングだった。負けて悔しそうな表情だったクォーリー。ジャブ、ストレートをよく打っていただけに残念。後に両者は再戦する。)
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