世界の名ボクサー:ナイジェル・ベン②「暗黒の破壊者」

世界ミドル、スーパーミドル級王者。連続KO、そして初黒星。ファーミン・チリノス戦、アンソニー・ローガン戦、マイク・チランベ戦、マイケル・ワトソン戦ほかを紹介します。

ナイジェル・ベン(イギリス)
身長177cm:オーソドックス(右構え)

①ナイジェル・ベン 2R KO ファーミン・チリノス
(スーパーミドル級戦、1988年)
(ダウンシーン)
1R:左フックで2度、チリノスがダウン
2R:右ストレートでチリノスがダウン
(感想:全勝を続けるベン(23歳)。プロ13戦目は88年初試合。チリノス(27歳)はベネスエラの黒人。ベネスエラ王座(ミドル級)を獲得しているが、これまでの試合は全て地元。初の海外試合でどんな動きを見せるか? イギリス・ウィズビーチでの一戦。角刈りのチリノス。ややアップライトな姿勢からジャブ、ワンツー、左フックのボクサータイプ。ベンはそんなことお構いナシ。接近して右ストレート、フック。クリンチでしのごうとするチリノスだが、左パンチを食う。そして右フックからの左フックでチリノスがダウン。さらに左フックで二度目。2R、接近戦。連打で突進するベンだが、右アッパーを食う。しかし、ひるまず右ストレートでチリノスを倒してKO。ベンがアウトボクサーをKO。パンチを食うシーンがあったが、勢いで圧倒。チリノスは悪くはないが、接近戦でのフックは器用ではなかった。その後、チリノスはリンデル・ホームズに敗北、マシュー・ヒルトンと引き分け。負けが込むようになっていき、スティーブ・コリンズ、トニー・ソーントン、マイク・マッカラム、ロイ・ジョーンズ・ジュニア、チャールズ・ブルーワー、スベン・オットケといった実力のある選手に敗北。負けが多いキャリアとなったが、名のある選手と対戦できた。)

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