世界の名ボクサー:マイケル・モーラー⑥ラスト「バイオレンスなサウスポー」
世界L・ヘビー級、ヘビー級王者。世界王座陥落後の試合。テランス・ルイス戦、デール・クロウ戦、デビッド・トゥア戦、クリフ・コーサー戦を紹介します。
マイケル・モーラー(アメリカ)
身長188cm:サウスポー
①マイケル・モーラー 2R TKO テランス・ルイス
(ヘビー級戦、2001年)
(ダウンシーン)
2R:左ストレートでルイスがダウン
(感想:ホリフィールドとの再戦(1997年)に敗れた後、ブランクのモーラー。2000年に太った身体で復帰(飲酒が原因で太ったと言われている)。ルイス戦は再起二戦目。ルイスは27歳の黒人で、フィラデルフィア出身。これまで27勝(18KO)7敗。デビッド・イゾンリティ、グレグ・ペイジ、ダネル・ニコルソンに三連敗したが、直前の試合ではアルフレド・コール(元IBF世界クルーザー級王者)に勝利している。オクラホマでの一戦。「クロンクジム」の金色トランクスのモーラー(33歳)。上体が丸っこく、動きのスピードに欠ける。ただ、サウスポーのテクニックは健在で右ジャブを当てる。ルイスはジャブを連打するが、コチラも動きにキレがない。1Rに右フックを食ってたじろいだモーラーだが、2Rは左フックで優勢。そして左ストレートでルイスがダウン。ダウンと同時にレフェリーストップ。ルイスはストップに不満の表情を見せていたが、スピードのない状態で強打者のパンチを食い続けるのは危険。止めてもらえてよかったのでは? モーラーは動きは鈍かったが、連打にはスピードとパワーがあった。その後、ルイスはコーリー・サンダース、クリフォード・エティエンヌ、アンドリュー・ゴロタ、ハシム・ラクマンらに敗北。中堅どころでキャリア終了。)
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