世界の名ボクサー:輪島功一②「KOされても王座に返り咲く "炎の男"」

世界J・ミドル級王者。世界王座を三度獲得。世界防衛戦。シルバノ・ベルチニ戦、ミゲル・デ・オリベイラ戦(再戦)、オスカー・アルバラード戦(初戦・再戦)を紹介します。

輪島功一(日本)
身長171cm:オースドックス(右構え)

①輪島功一 13R TKO シルバノ・ベルチニ
(世界J・ミドル級タイトル戦、1973年)
(感想:輪島がタイトル防衛。龍反町に判定勝ちして四度目の防衛に成功した輪島。五度目の相手はイタリアのベルチニ。東京オリンピックではウェルター級で銅メダル獲得。プロ入り後は好調でイタリア王座、欧州王座(いずれもウェルター級)を無敗のまま獲得したが、欧州王座戦で初黒星。イタリア王座(J・ミドル級)を獲得し、念願の世界初挑戦。札幌での一戦。リズミカルにフットワークを使いながら速いジャブ、左右フックのベルチニ。輪島はいつものように上体を動かしながらジャブで前に出る。器用なベルチニだが、接近戦ではもみ合うような打ち合い。12R、輪島のフック連打でベルチニがピンチ。ラウンド終了後にベルチニが棄権。距離を取ろうとフットワークを多用していたベルチニ。輪島の粘り強さに根負けしたらしい。パンチの打ち方が良く、テクニックもあったが輪島を止めることはできず。これが最後の試合となった。)

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