世界の名ボクサー:オスカー・デラ・ホーヤ①「本物のゴールデン・ボーイ」
世界六階級制覇王者。アマチュア戦(オリンピック・ボックスオフ&決勝)、デビュー初期の試合。ラマー・ウィリアムズ戦、クリフォード・ヒックス戦ほかを紹介します。
オスカー・デラ・ホーヤ(アメリカ)
身長179cm:オーソドックス(右構え)
①ゴールデン・ボーイ
デラ・ホーヤは説明不要のスター。世界王座六階級制覇(J・ライト、ライト、J・ウェルター、ウェルター、J・ミドル、ミドル級)。カリフォルニア州イーストロサンゼルス出身のメキシコ系アメリカ人。父ジョエルは元プロボクサー(息子の試合を会場で観戦する姿はTV中継でスッカリおなじみ)。幼い頃からボクシングに親しみ、アマチュア時代から人気者。バルセロナオリンピック(1992年)ではライト級で出場。亡くなった母に必勝を誓って、金メダル(このオリンピックではアメリカは不調。金メダルを獲ったのはデラ・ホーヤのみだったということで「希少価値」がアップ)。その明るいキャラ(絵を描くことが趣味。繊細さも持つ男)と強さに目を付けたボブ・アラム(「トップランク社」オーナー)のバックアップでプロ入り(アマチュアの有望選手をバックアップすることに熱心なダン・デュバのメインイベント社。デラ・ホーヤにプロで活躍してもらおうと期待してバックアップしてきたが、トップランク社に横取りされた形)。憧れのボクサーはアレクシス・アルゲリョ、ポール・ゴンザレス(オリンピック・金メダリスト。プロでは世界を獲ることはできなかった)。意外なことに練習ではサンドバッグを使わない。「コブシを痛めてしまうから」というのが理由。
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