世界の名ボクサー:マイク・タイソン②「強打の鉄人」
世界ヘビー級王者。史上最年少で頂点に。デビュー当初の試合。リック・スペイン戦、ジョン・アルダーソン戦、ロレンゾ・キャナディ戦、マイケル・ジョンソン戦ほかを紹介します。
マイク・タイソン(アメリカ)
身長178cm:オーソドックス(右構え)
①マイク・タイソン 1R KO リック・スペイン
(ヘビー級戦、1985年)
(ダウンシーン)
1R:左フックで2度、スペインがダウン
(感想:タイソンのプロ四戦目。スペインはこれまで7連勝(5KO)の黒人。元囚人で、最初の四戦は刑務所内で行われたという(他にもそういうボクサーがいる。「更生プログラム」の一環としてスポーツが刑務所で推進され、囚人は外に出るわけにはいかないので外部の選手に試合をしに刑務所に来てもらうことがあった。今でも行われているかどうかは不明)。アトランチックシティでの一戦。なかなか強そうな顔のスペイン。しかし、タイソンがいきなり接近戦を仕掛ける。シャープなジャブを打つスペインだが、劣勢。右ストレートからの左フックでダウン。立ったが、さらに左フックで二度目のダウン。ダメージ深く、レフェリーは倒れると同時に試合を止めた。39秒であっけなく終わった試合。ただ、タイソンのコンビネーションは実に速く、スペインが特に弱いというわけではなかった。その後、スペインは負けてばかり。後のWBA世界クルーザー王者ネート・ミラーには判定負けだった。)
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