世界の名ボクサー:ジョー・ガンズ(Joe Gans)「史上最高のライト級」
ジョー・ガンズ(Joe Gans)
1874年11月25日~1910年8月10日
①高評価
20世紀初のアフリカ系アメリカ人ボクシング世界王者(カナダ生まれの黒人ジョージ・ディクソンは1892年に世界バンタム級タイトルを獲得。バルバドス生まれのジョー・ウォルコットは1901年に世界ウェルター級タイトルを獲得。黒人が世界王者になったことは以前にもあったが、ディクソン、ウォルコットは共に「アメリカ生まれ」ではなかった)。「史上最高のライト級ボクサー」「パウンド・フォー・パウンド史上最高のボクサーの1人」と評価される。当時のボクサー(ボブ・フィッツシモンズ、エイブ・アッテル)からも高評価。後に世界王者になる名選手ベニー・レナードはガンズを崇拝。強かっただけではなく、「科学的」な戦い方。細身の身体で自分より重いボクサーと頻繁に戦い、勝利。そのためニックネームは「オールド・マスター」。白人、黒人を問わず多くのファンを獲得。
②出生
メリーランド州ボルチモア出身。本名は「ジョセフ・ガント」(「ジョセフ・ゲインズ」とする資料も)。「ジョセフ・サイファス・バット」として生まれ、幼い頃にマリア・ガントに養子として引き取られ、その姓を名乗ったと伝えられている。養父母に育てられたこともあって正確な生年月日はガンズ本人も知らなかったようだ。「ガント」がなぜ「ガンズ」? 当時のメディアが彼の名を間違えて報道。それ以来「ガンズ」と呼ばれるようになったそうだ。身長は169cmだが、リーチが180cmある。マネージャーは「ワケあり」なアル・ハーフォード。
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