世界の名ボクサー:レノックス・ルイス③「英国の必殺右パンチ」

統一世界ヘビー級王者。ライバルとの決着戦。ジャン・シャネ戦、ゲイリー・メイソン戦、マイク・ウィーバー戦、グレン・マクローリー戦、タイレル・ビッグス戦を紹介します。

レノックス・ルイス(イギリス)
身長196cm:オーソドックス(右構え)

①レノックス・ルイス 6R TKO ジャン・シャネ
(欧州ヘビー級タイトル戦、1990年)
(感想:ルイスがタイトル獲得。プロ14戦目でルイスが初の王座戦。王者シャネはフランスの白人。身長は184cmと小柄だが、フランス王座も獲得している。ロンドンのクリスタル・パレスでの一戦。正確なジャブを飛ばすルイス。シャネは突き刺すようなジャブ、右ストレートは良いが、フックは不正確でパワーが乗らない打ち方。しかも、1Rから眉の上を負傷、出血。しかしながら、なかなかタフ。ルイスが右ストレート、右フックにパワーを込め、しゃくるような左フック、左ボディからの右ストレートといったコンビネーションを使うが、シャネはワンツーなどで打ち返す。6R、シャネのキズのドクターチェック。試合終了。1Rのキズが悪化してタフなシャネが敗北。ルイスは王座を獲ったが、ダウンを奪えなかった。世界には打たれても打たれても倒れない選手もいる。ルイスには良い経験になっただろう。その後、シャネはハービー・ハイド、フランス王座戦、デンマークのブライアン・ニールセンに敗れるなど負けが込むようになっていった。)

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