世界の名ボクサー:イベンダー・ホリフィールド②「真の支配者」

世界クルーザー級、ヘビー級王者。世界初挑戦。チサンダ・ムッティ戦、ジェシー・シェルビー戦、ドワイト・ムハマド・カウィ戦(初戦)ほかを紹介します。

イベンダー・ホリフィールド(アメリカ)
身長188cm:オーソドックス(右構え)

①イベンダー・ホリフィールド 5R TKO ジェフ・ミーチェム
(クルーザー級戦、1985年)
(ダウンシーン)
3R:ワンツーでミーチェムがダウン
4R:左フックでミーチェムがダウン
5R:左フックでミーチェムがダウン
(感想:ホリフィールドのプロ7戦目(これまで全勝)。ミーチェムはテキサス州の黒人で10勝(6KO)2敗。直前の試合では後のWBC世界ライトへビー級王者デニス・アンドリュースにTKO負け。アトランチックシティでの一戦(レフェリーはラリー・ハザード)。パープルの鮮やかなトランクスのホリフィールド。セコンドにルー・デュバ。ミーチェムはコメディ俳優のリチャード・プライアーに似た顔。互いにジャブ。体格差があり、大きいホリフィールドが攻めの姿勢で優勢。しかしながら、ミーチェムはディフェンスもできる勇敢な男で、攻められても打ち返す。3R、ホリフィールドがワンツーからの左ボディ。そして、ワンツーでミーチェムがダウン。4Rには左フックでダウン。5R、攻めるホリフィールド。ミーチェムは連打で応戦するが、ロープ際で強烈な左フックを食ってダウン。倒れると同時にレフェリーストップ。ホリフィールドが体格差で勝利。実力的には世界王者レベル。一方、止められて悔しそうだったミーチェム。根性はあったが、フィニッシュの左フックはかなり強いものだった。これが最後の試合に。)

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