世界の名ボクサー:カオサイ・ギャラクシー③「タイの怪物:19連続世界王座防衛」
WBA世界J・バンタム級王者。世界王座防衛戦。鄭炳寛戦、コントラニー・パヤクアルン戦、宗甲変戦(ノンタイトル戦)、ジュン・リャノ戦(ノンタイトル戦)を紹介します。
カオサイ・ギャラクシー(タイ)
身長157cm:サウスポー
①カオサイ・ギャラクシー 3R KO 鄭炳寛
(WBA世界J・バンタム級タイトル戦、1987年)
(ダウンシーン)
2R:左ストレートで鄭がダウン
3R:左フックで2度、鄭がダウン
(感想:カオサイがタイトル防衛。これまで34勝(31KO)1敗のカオサイ。バンコクで六度目の防衛戦。レフェリーは森田健(五度目の防衛戦でもレフェリー。余程、信用されているらしい)。挑戦者の鄭(韓国)は12勝(3KO)5敗3分(TV画面より)。数字の上ではカオサイに大きく見劣りするが、東洋太平洋J・バンタム級王座を獲得、防衛してきた。足を使う鄭。なかなか手が出せず、右を打ってもかわされる。カオサイはゆっくりしたリズムから右ジャブ。やや左のパワーに頼りすぎているような攻め方。2R、左ストレートで鄭がダウン。3R、カオサイが距離を詰め、左ショートフックで鄭を倒す。さらに左フックでこのラウンド二度目のダウン。立ったが、カウントアウト。身体全体のパワーに差があった試合。カオサイは強かったが、ジャブが少な目なのが気になった。鄭はその後、韓国王座(J・バンタム級)を奪回したが、日本でデビッド・グリマンに判定負けを喫するなど、二度目の世界挑戦はなかった。)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?