世界の名ボクサー:オスカー・デラ・ホーヤ③「本物のゴールデン・ボーイ」
世界六階級制覇王者。ついに初の世界挑戦。ナルシソ・バレンズエラ戦、ジミー・ブレダル戦、ジョルジョ・カンパネラ戦、ホルヘ・パエス戦を紹介します。
オスカー・デラ・ホーヤ(アメリカ)
身長179cm:オーソドックス(右構え)
①オスカー・デラ・ホーヤ 1R TKO ナルシソ・バレンズエラ
(ライト級戦、1993年)
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでデラ・ホーヤがダウン、右ストレート、左フックで2度、バレンズエラがダウン
(感想:J・ライト級世界ランカーのデラ・ホーヤ。プロ11戦目(これまで全勝)。バレンズエラはメキシカン。これまで35勝(23KO)12敗2分。メキシコ王座(フェザー級)獲得、実力者グレゴリオ・バルガスと引き分け、ラファエル・ルエラス、トニー・ロペスに敗北。北米J・ライト級王座を獲得したが、フランク・アベラル(デラ・ホーヤのプロ7戦目の相手)に敗れて、初防衛に失敗。このところ二連敗中。身長は 165cmで、デラ・ホーヤとは体格差がある(その後も経験を積むまでデラ・ホーヤ陣営は「勝てそうな相手」を選び続けた)。アリゾナ州フェニックスでの一戦。共にガードを上げた構え。前進するデラ・ホーヤだが、左フックからの右ストレートでダウン(プロ初のダウン)。その後、距離を取りながらジャブ、左フックからの右ストレートを出すバレンズエラ。しかし、左フックが効いて右ストレートでダウン。立ったが、今度は左フックで二度目。ヒザを着いたままカウントアウト。デラ・ホーヤが逆転勝利。勝って大喜び。以前、「相手が強いほどパワーが出る」と語っていたが、ピンチになると底力が湧いて出てくるのがトップ選手の特徴。バレンズエラは器用さでダウンを奪ったが、そこまでだった。その後のバレンズエラ。シェーン・モズリーにTKO負け。しかし、これで終わらない。NABO王座(J・ライト級、次いでライト級)獲得。レジリオ・ツールのWBO世界J・ライト級王座に挑戦(判定負け)。その後もリングに上がったが、ホルヘ・パエス、ヘクター・リサラガ、ウェルカム・ニシタ、ヘクター・ロペスといった実力者相手に連敗して勝ち星ナシ。名のある選手には負けたが地域王座を獲得し、世界挑戦もできた。)
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