世界の名ボクサー:フェリックス・トリニダード②「プエルトリコ最強の男」
世界三階級制覇王者。世界ウェルター級王座防衛戦。ヘクター・カマチョ戦、ヨリボーイ・カンパス戦、オバ・カー戦、ロジャー・ターナー戦ほかを紹介します。
フェリックス・トリニダード(プエルトリコ)
身長180cm:オーソドックス(右構え)
①フェリックス・トリニダード 12R 判定 ヘクター・カマチョ
(IBF世界ウェルター級タイトル戦、1994年)
(感想:トリニダードがタイトル防衛。全勝の王者トリニダード。94年初試合(1月)は3度目の防衛戦。プエルトリコ同士の新旧対決。サウスポーの挑戦者カマチョは三階級王者。しかし、元々はJ・ライト級の選手でスピードで勝ってきた選手。それほどパンチのある方ではないが、強打者フリオ・セサール・チャベスのWBC世界J・ウェルター級王座に挑戦して負けたがKOされなかったように意外なタフネスがある。ラスベガス「MGM Grand」での一戦(チャベスがフランキー・ランドールに判定負け、初黒星を喫した伝説の興行。他にもトーマス・ハーンズ、サイモン・ブラウンといった強打者が登場した豪華なイベントだった)。鋭いジャブ、左フックのトリニダード。カマチョはいつものようにサウスポーのテクニックを使うが、勢いでトリニダード優勢。KO決着か、と思われたがカマチョがスピードのある動きで「存在感とスターらしさ」を見せて12R終了。判定は3-0。勢い、パワーの差でトリニダード勝利。KOどころか、ダウンを奪えなかったのは意外。カマチョはその後も多くの試合。ロベルト・デュラン、シュガー・レイ・レナード、オスカー・デラ・ホーヤ(WBC世界ウェルター級王座戦)といったビッグネームと対戦した。)
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