世界の名ボクサー:レイ・マーサー⑥ラスト「無慈悲なパワーのヘビー級」
WBO世界ヘビー級王者。キャリア終盤の試合。ドン・スティール戦、ウラジミール・クリチコ戦、マリオ・コーリー戦、シャノン・ブリッグス戦ほかを紹介します。
レイ・マーサー(アメリカ)
身長185cm:オーソドックス(右構え)
①レイ・マーサー 5R KO ドン・スティール
(ヘビー級戦、2001年)
(ダウンシーン)
5R:右ストレートでスティールがダウン
(感想:これまで27勝(19KO)4敗1分のマーサー。すっかりベテランになったが、プロデビューが遅めだったこととブランクで試合数は少な目。スティールはサウスカロライナ出身で、ニックネームは「The Man of Steel」(鋼鉄の男)。戦績が素晴らしく、何と43勝(43KO)2敗。ただ、IBFの地域王座を獲得しているが、ブライアン・ニールセンとIBO王座を争った試合では2RでKO負け。勝つも負けるもKO、というジョン・ムガビみたいな選手。フィラデルフィアでの一戦。ジャブを打つスティールだが動きにスピードが無く、動くたびに脇腹の肉が揺れる。マーサーがジャブで優勢。左フックにパワーがある。5R、右ストレートがボディに入ってスティールが場外に転落、KO。マーサーがパワーで勝利。快勝だったが、動きは速くなかった(元々?)。一方、ジャブをキレイに打たれ続けたスティールは「43KO」というのが信じられないほど動きが遅かった。豚バラブロックがボディに付いていたのではマーサーには勝てない。後、スティールは判定勝ちと負けを一つずつ経験してキャリアを終えた。)
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