世界の名ボクサー:イベンダー・ホリフィールド⑦ラスト「真の支配者」
世界クルーザー級、ヘビー級王者。ついに実現したビッグファイト。マイク・タイソン戦(初戦・再戦)、レノックス・ルイス戦(初戦・再戦)ほかを紹介します。
イベンダー・ホリフィールド(アメリカ)
身長188cm:オーソドックス(右構え)
①イベンダー・ホリフィールド 11R TKO マイク・タイソン
(WBA世界ヘビー級タイトル戦、1996年)
(ダウンシーン)
6R:左フックでタイソンがダウン
(感想:ホリフィールドがタイトル獲得。ホリフィールドのプロ36戦目は大試合。本来ならばもっと以前に対戦していたはずの二人。しかし、タイソンが東京でバスター・ダグラスにKOされたり、事件を起こして刑務所に収監されたり。全勝だったホリフィールドもリディック・ボウ、マイケル・モーラーに負けて無冠に。タイソンが刑務所から復帰してブルース・セルドンを倒し、WBA王座に返り咲き。そして、期待されていたカードの遅すぎる実現。正直なところ二人の対戦は「今更」という気もするが、「実現しないよりはマシ」といったところか。ラスベガス「MGM Grand」での一戦。タイソンが真っ直ぐ攻め、ホリフィールドが応戦する展開。2Rからクリンチが多くなっていく。5R、タイソンが得意の右ボディからの右アッパーを見せるが、6Rにダウン。そして、真っ直ぐ突進してバッティング、負傷。10R、右ストレートでタイソンがダウン寸前。11R、ダメージが残る状態のタイソンにホリフィールドが連打を浴びせてレフェリーストップ。ビルドアップされたホリフィールドが正確な攻撃で勝利。タイソンにとって「番狂わせの敗北」だったが、試合ぶりは力任せで強引だった。また、結果は衝撃的だったがクリンチが多く、あまり良い試合では無かったようにも思えた。これで決着はついたと思われるが、再戦が行われることに。)
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