世界の名ボクサー:シュガー・レイ・ロビンソン②「史上最強の拳聖」

世界ウェルター級、ミドル級王者。プロでの試合(世界ウェルター級王座獲得後)、伝説の「聖バレンタインデーの虐殺」(ジェイク・ラモッタとの六戦目)を紹介します。

シュガー・レイ・ロビンソン(アメリカ)
身長180cm:オーソドックス(右構え)

①プロでの試合1
決定戦で世界ウェルター級王者になったロビンソン。その後、ノンタイトル戦を頻繁に行いながら世界王座防衛戦。

1.1947年5月、ジョージー・エイブラムス戦。積極的なエイブラムス。ジャブ、接近してフック連打。ロビンソンはフットワークとクリンチ。そして、ジャブ、右ストレート、左フック、ボディ連打。しぶといエイブラムスに手を焼いている印象。2-1の判定でロビンソン勝利。後に「世界最強のボクサー」と評価されるロビンソンだが、ジョー・ルイスのようにいつも圧倒的な勝利を収めていたわけではなかった。リズミカルなジャブ、伸びとパワーの右ストレート、器用かつパワフルな左フック、回転の速いボディ連打。「素晴らしいパンチを打つ選手」といった印象。

2.1947年6月、ジミー・ドイル戦(世界ウェルター級タイトル戦)。ロビンソンの初防衛戦。試合前、ロビンソンはドイルを試合で死亡させる夢を見たという。8RでのTKO勝ちで初防衛に成功。試合後、実際にドイルが死亡。「ファイトマネーで母に家を買う」というのがドイルの希望だったことを知ったロビンソンはドイルの母にその後の数試合で得たファイトマネーを渡した。本来、そんなことをする義務は無いが、ロビンソンの人柄がうかがえるエピソード。

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