世界の名ボクサー:ケン・ノートン②「アリのアゴを割った海兵隊員」
WBC世界ヘビー級王者。世界王座を目指すカムバックロード。ジェリー・クォーリー戦、ホセ・ルイス・ガルシア戦、ペドロ・ローベル戦、ロン・スタンダー戦ほかを紹介します。
ケン・ノートン(アメリカ)
身長191cm:オーソドックス(右構え)
①ケン・ノートン 5R TKO ジェリー・クォーリー
(北米ヘビー級王座決定戦、1975年)
(感想:ノートンがタイトル獲得。ジョージ・フォアマンの世界ヘビー級王座に挑戦して惨敗だったノートン。再起二連勝。三戦目の相手はタフ男。クォーリーはカリフォルニア出身の白人。ニックネームは「The Bellflower Bomber」(「Bellflower」はロサンゼルスにある町)。5歳でボクシングを始める。アマチュアの大会で優勝したことも。プロ入り。ロサンゼルスでデビュー(勝利)。無敗を続けたがエディ・マッチェン(当時の実力者)に判定負け、初黒星。フロイド・パターソンと引き分け、再戦で勝利。ただ、器用さに欠けるため、ジミー・エリス、ジョー・フレージャーとの世界戦に敗北。アリのカムバック戦の相手を務めたが敗戦している。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」で行われた一戦。いきなり左フックを打つなど粗い試合運びをするクォーリー。ノートンを左右フックでロープ際に追い込むシーンもあるが、ノートンの強打を食う。タフなクォーリーだが5Rにレフェリーにストップされた。ノートンが相手の隙を突く強打で快勝。クォーリーのような白人選手はタフだがディフェンスが下手なことが多い(打たれ強さを過信しているのかも知れない)。引退後、クォーリーはパンチの後遺症で亡くなった。)
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