世界の名ボクサー:ロベルト・デュラン③「パナマの ”石の拳”」
世界四階級制覇王者。安定のライト級王者時代。レイ・ラムキン戦、エドウィン・ビルエト戦(初戦)、レオンシオ・オルチス戦、ルウ・ビザーロ戦ほかを紹介します。
ロベルト・デュラン(パナマ)
身長170cm:オーソドックス(右構え)
①ロベルト・デュラン 14R KO レイ・ラムキン
(WBA世界ライト級タイトル戦、1975年)
(ダウンシーン)
14R:左フックでラムキンがダウン
(感想:デュランがタイトル防衛。攻撃力で王座を守り続けるデュランが6度目の防衛戦。挑戦者ラムキンはオレゴン州ポートランドの黒人。デビューから無敗だったが、エステバン・デ・ヘススと空位の北米ライト級王座を争って判定負け。再戦も判定負け。その後、同王座を獲得、防衛でこの初の世界挑戦。パナマシティでの一戦。アゴヒゲのデュラン。ラムキンはモミアゲ(70年代風)。ボクサータイプのラムキンが距離を取りながらジャブ、ワンツー。右ストレートに良さがある。デュランはダッキングしながら前進し、パワーを込めた右ストレート、左フック、ボディ打ち。接近戦。互いのパンチがヒットするが、デュランがパワーで上回っている印象。右カウンターを当てるデュラン。ラムキンは目が腫れ、追い込まれてクリンチ。ただし、右ストレートにはキレがある。14R、左フックを食ってよろけたラムキンが左フックを追撃されてダウン。立てず、KO。デュランがいつものように「石の拳」で勝利。パンチを食うシーンもあったが、タフネスで押し切った。ラムキンは全体的にパワー不足だったか。その後、ラムキンはビロマー・フェルナンデス、ランディ・シールズに敗れ、二度目の世界戦は無かった。)
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