世界の名ボクサー:マイク・ウィーバー④ラスト「”ヘラクレス”と呼ばれた筋肉のヘビー級」

WBA世界ヘビー級王者。キャリア終盤の試合。ジョニー・デュプロイ戦(再戦)、ジェームス・スミス戦(再戦)、レノックス・ルイス戦、ラリー・ホームズ戦(再戦)ほかを紹介します。

マイク・ウィーバー(アメリカ)
身長185cm:オーソドックス(右構え)

①ジョニー・デュプロイ 2R KO マイク・ウィーバー
(ヘビー級戦、1988年)
(ダウンシーン)
2R:右ストレート、右フックで2度、ウィーバーがダウン
(感想:南アフリカ・ヨハネスブルグでデュプロイを破ったウィーバー。その次の試合はデュプロイとの再戦。デュプロイは前回のウィーバー戦後、ジェームス・ブロードをKOして再起に成功。雪辱できるのか、といったところ。南アフリカ・サンシティでの再戦。初戦と同様、速いジャブを飛ばすウィーバー。連打で前に出るデュプロイ。2R、デュプロイ得意の右ストレートでウィーバーがダウン。立ったが、今度は右フックでさらにダウン、完全KO。デュプロイが得意パンチで豪快なKO勝ち、雪辱。ツボにハマると強い両者。今回はデュプロイが勝利。「これで決める」というパンチを持ってる選手は強い。その後、デュプロイは1989年にフランチェスコ・ダミアニとWBO世界ヘビー級王座決定戦を行ったが、3RでKO負け。タイソン、ホリフィールド、フォアマンらと比較されるようなレベルではなかったが、強いパンチを持っているヘビー級らしい選手であった。残念なことに引退後は太ってしまったらしく、心臓発作に苦しみ、48歳で亡くなった(2013年)。ボクサーは減量するため引退後は太ることが多い(要注意)。)

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