世界の名ボクサー:フリオ・セサール・チャベス⑦「メヒコの英雄」

世界三階級制覇王者。世界王座防衛戦&初の挫折。ブルース・ピアソン戦、グレグ・ホーゲン戦、テレンス・アリ戦、パーネル・ウィテカー戦ほかを紹介します。

フリオ・セサール・チャベス(メキシコ)
身長171cm:オーソドックス(右構え)

①フリオ・セサール・チャベス 3R TKO ブルース・ピアソン
(ウェルター級戦、1992年)
(ダウンシーン)
2R:右ストレートでピアソンがダウン
(感想:WBC世界J・ウェルター級王者チャベスがノンタイトル戦。ピアソンはロサンゼルスの黒人。このところ連敗中で、「かませ犬」的なポジション。メキシコ・クリアカン(チャベスのホームグラウンド)での一戦。ガードを上げてジャブ、左フックのピアソン。手打ち気味でスピードと器用さに欠ける。チャベスはフットワーク&ジャブ。2R、チャベスが右ストレート、左ボディ打ち。右ストレートでピアソンがダウン。追い込まれてキツくなったピアソンがローブローを使うが、チャベスは厳しい連打で報復。3R、チャベスが右ストレート、左ボディを自在に打ち込んでレフェリーストップ。同時にタオルも投入。実力差があった試合。ピアソンはヘディング、ローブローを使ったが、チャベスを怒らせただけだった。ピアソンはこれが最後の試合に。)

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