世界の名ボクサー:ロジャー・メイウェザー①「黒い毒蛇」
世界二階級制覇王者。「ブラックマンバ(毒蛇)」と呼ばれた黒人。J・ライト級時代の試合。カールトン・スパロー戦、サムエル・セラノ戦ほかを紹介します。
ロジャー・メイウェザー(アメリカ)
身長171cm:オーソドックス(右構え)
①ロジャー・メイウェザー 4R TKO カールトン・スパロー
(ネバダ州J・ライト級王座決定戦、1982年)
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでスパローがダウン
4R:右ストレートでスパローがダウン
(感想:メイウェザーがタイトル獲得。「ギョロッ」とした目、細いアゴが印象的だったメイウェザー。鋭いパンチが武器。ニックネームは「Black Mamba(毒蛇の一種)」(個性的なニックネームを付けたかったというメイウェザー。TVでたまたま爬虫類を特集した番組を観ていたときにブラックマンバに関心。最も危険な動物の一つであるこの毒蛇が「静かに敵を襲う姿」に自身を重ね合わせたという)。ミシガン州出身の「ボクシング一家」で、兄はフロイド・メイウェザー・シニア(シュガー・レイ・レナードと対戦、敗北)。弟ジェフ・メイウェザー(世界王者にはなれなかったが、良いパンチの持ち主。オスカー・デラ・ホーヤ、坂本博之と対戦)。甥はフロイド・メイウェザー・ジュニア(大金を稼ぐ男)。アマチュアを経験し、プロへ。これまで9連勝で、初のタイトル戦に挑む。スパローはラスベガスの選手。ニックネームは「Two Gun」(「ガンズ」ではなく「ガン(単数形)」)。コチラも良い戦績で18勝1敗。デビューから連勝だったが、直前の試合でKO負け。コンディションの方はどうか? ラスベガスでの一戦(共に初めてのタイトル戦)。リングアナは名物男チャック・ハル、レフェリーはリチャード・グリーン。ゴング。互いに速いジャブ、ワンツー。接近戦。メイウェザーが鋭い右ストレート、左ボディ打ち。共にスピーディでパンチの打ち方も良いが、早くもスパローが右ストレートでダウン。その後も両者、速いパンチ。メイウェザーがジャブ、右カウンター、左フックからの右ストレート。スパローはストレート、フック。4R、右ストレートが効いたスパロー。連打からの右ストレートでダウン。立ったが、レフェリーストップ。メイウェザーが右ストレートで勝利。どちらもスピードがある好試合となったが、勝ったのはメイウェザー。パンチの伸び、タイミングを捉える巧さに微妙に差があったか。スパローは負けたが、攻めの姿勢が良かった。しかし、意外なことにスパローはその後は勝ったり負けたり。最後はボビー・チャコンらを相手に連敗でキャリアを終えた。)
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