世界の名ボクサー:レイ・マーサー②「無慈悲なパワーのヘビー級」
WBO世界ヘビー級王者。世界王者になる前の楽勝&タフな打撃戦。エディ・リチャードソン戦、ライオネル・ワシントン戦、バート・クーパー戦(北米王座戦)ほかを紹介します。
レイ・マーサー(アメリカ)
身長185cm:オーソドックス(右構え)
①レイ・マーサー 2R TKO アーセル・ローホーン
(ヘビー級戦、1989年)
(ダウンシーン)
2R:フック連打、右フックで2度、ローホーンがダウン
(感想:マーサー(28歳)のプロ9戦目。これまで21勝(12KO)14敗2分のローホーン(25歳)はミシガン州デトロイトの黒人。アマチュアではミドル級で活躍。プロではミシガン州のライトヘビー級王座を獲得。ピークを過ぎたエディ・ムスタファ・ムハマド、ジェームス・ティリスに勝っているが、直前の試合ではアレックス・スチュワートにTKO負けしている。フロリダ州ジャクソンビルでの一戦。横幅があるローホーン(早い話が「太っている」)。ワンツーからの左フック、振りの大きいフック攻撃に迫力。マーサーも接近してフック。接近戦。互いにフック、ボディ打ち。マーサーは右アッパーも使う。2R、右フックが効いたローホーン。フック連打でダウン。立ったが、右フックで二度目。今度も立ったが、レフェリーはローホーンの表情を見て試合ストップ。それに不満のローホーン。抗議するが、認められず。強いパンチを食っていたため、ストップは致し方ない。同じようにフックを打ち合ったが、ディフェンス、当てる器用さに差があったか。思い切りのいい攻めを見せたローホーン。この試合が事実上のラストファイト。後、カムバックしたが、TKO負けだった。
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