世界の名ボクサー:ジェフ・チャンドラー③ラスト「スラム街出身の黒人バンタム級」
WBA世界バンタム級王者。世界王座防衛戦。ガビー・カニザレス戦、村田英次郎戦(三戦目)、オスカー・ムニス戦(初戦・再戦)、リチャード・サンドバル戦ほかを紹介します。
ジェフ・チャンドラー(アメリカ)
身長170cm:オーソドックス(右構え)
①ジェフ・チャンドラー 15R 判定 ガビー・カニザレス
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1983年)
(感想:チャンドラーがタイトル防衛。無敗で王座を守り続けるチャンドラーが七度目の防衛戦。挑戦者カニザレスはテキサス出身の強打者。全米王座(バンタム級)を獲得、防衛するなどこのところ連勝中。アトランチックシティでの一戦(レフェリーはトニー・ペレス)。ジャブ、ストレートを飛ばすチャンドラー。パワフルなフックで攻めるカニザレス。一進一退の好試合に。迫力のある左ボディフックを打つカニザレス。連打で一歩も引かないチャンドラー。15Rフルに打ち合い、判定は3-0でチャンドラー。手数の差、特にジャブの数が多かった分、チャンドラーがポイントを取ったと思われる。負けたが、カニザレスも15Rに渡って攻め続けて立派だった。その後、カニザレスは全米王座を防衛し続け、ついにこの王座(WBA世界バンタム級王座)獲得。しかし、初防衛に失敗。1991年には実力者ミゲル・ハッピー・ロラをKOして新興団体WBOのバンタム級王座獲得。しかし、この王座も初防衛に失敗。「挑戦者」としては強かったが、王者としては不安定だった。弟オルランドは安定感のある王者ぶり。IBF世界バンタム級王座を長らく守り続けて「世界バンタム級王座の連続防衛世界記録」を更新した。)
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