世界の名ボクサー:フリオ・セサール・チャベス⑥「メヒコの英雄」

世界三階級制覇王者。世界王座防衛戦&注目の一戦。ホルヘ・メリアン戦、アンヘル・エルナンデス戦、フランキー・ミッチェル戦、ヘクター・カマチョ戦ほかを紹介します。

フリオ・セサール・チャベス(メキシコ)
身長171cm:オーソドックス(右構え)

①フリオ・セサール・チャベス 4R TKO ホルヘ・メリアン
(ウェルター級戦、1991年)
(ダウンシーン)
4R:右ボディでメリアンがダウン
(感想:これまで全勝の世界王者チャベスがノンタイトル戦。WBC17位のメリアンはアルゼンチン王者(J・ウェルター級)。このところ連勝中で、これが初の海外試合。メキシコシティでの一戦。足で距離を取ってジャブのメリアン。打つときはまとめてショート連打。右ストレート、左ボディ打ちに良さがある。チャベスはディフェンスしながらジャブで前進。右ストレート、左ボディダブル。攻めるチャベス、応戦するメリアン。4R、左フックをキッカケにチャベスが強打で畳み掛ける。右ボディでメリアンがダウン。その前からボディが効いていたメリアンは戦意喪失、レフェリーストップ。チャベスが快勝。フィニッシュは右ボディだったが、左ボディ打ちが効果的だった。メリアンは頑張ったが、そこまで。その後、メリアンはアルゼンチン王座陥落。南米王座(J・ウェルター級)獲得。アルゼンチン王座を奪回。南米の実力者として活躍したが、最後は三連敗で王座を全て手放した。)

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