世界の名ボクサー:アズマー・ネルソン⑥ラスト「アフリカの野生児」
世界二階級制覇王者。再戦&圧倒的なパワー。ジェシー・ジェームズ・レイハ戦(再戦)、ガブリエル・ルエラス戦(再戦)、ヘナロ・エルナンデス戦ほかを紹介します。
アズマー・ネルソン(ガーナ)
身長165cm:オーソドックス(右構え)
①ジェシー・ジェームズ・レイハ 12R 判定 アズマー・ネルソン
(WBC世界J・ライト級タイトル戦、1994年)
(ダウンシーン)
2R:右ストレートでネルソンがダウン
(感想:レイハがタイトル獲得。ネルソンの11度目の防衛戦は再戦(94年初試合、5月)。二連続でレイハ戦となったネルソン。レイハは初戦後、一試合(TKO勝ち)。初戦は引き分け。今回はどうか? ラスベガス「MGM Grand」での再戦(世界戦が複数行われたドン・キングの興行。フリオ・セサール・チャベスがフランキー・ランドールを破ってWBC世界J・ウェルター級王座奪回。他にサイモン・ブラウン、リカルド・ロペスらが登場)。開始から右ストレート、左フックを思い切り打っていくネルソン。レイハはジャブで応戦。ネルソンのパンチは振りが大きく、あまり当たらない。レイハの右ストレートが時折ヒット。2R、右ストレートがカウンターで決まり、ネルソンがダウン。ネルソンはそれでも前に出るがディフェンスされ、空振りが多い。レイハは得意のジャブ、ストレートに加え、左右フックとアッパー。12Rにはモハメド・アリばりのフットワークとジャブを使うネルソンだが、逆に右ストレートを打たれる。12R終了。判定は文句無しの3-0。レイハがダウンを奪い、ディフェンスで快勝。価値のある大きな勝利となった。一方のネルソン。テクニックはもちろんあるが、どちらかというと「驚異的なパンチ力」で勝つタイプ。ディフェンスの巧い相手に苦戦することは過去にもあった。)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?