世界の名ボクサー:カオサイ・ギャラクシー①「タイの怪物:19連続世界王座防衛」
WBA世界J・バンタム級王者。世界王者になる前の試合、そして世界戦。ホセ・ルイス・ソト戦、加藤則哲戦、エウセビオ・エスピナル戦、李東春戦を紹介します。
カオサイ・ギャラクシー(タイ)
身長157cm:サウスポー
①カオサイ・ギャラクシー 2R TKO ホセ・ルイス・ソト
(J・バンタム級戦、1983年)
(ダウンシーン)
2R:左ボディフックでソトがダウン
(感想:「タイの伝説」カオサイ。その強さは日本でもおなじみ。ムエタイ選手だったが「足が短いから」という本当かどうかよくわからない理由で国際式(プロボクシング)に転向(タイでは国際式よりもムエタイの方が格が上。「国際式転向」は屈辱だったかもしれないが、結果的に大成功)。ソトとの試合は世界王者になる前のもの。これまで負けたのは一つだけ。大橋秀行の兄・克行をKOしたこともある。ソトはベテランのメキシカン。サルバドル・サンチェス、ウィルフレド・ゴメスに敗れているが、ルペ・ピントールに勝ったことがある。バンコクで行われた一戦。右ジャブで相手にプレッシャーをかけ、接近してボディを攻めるカオサイ。スラリとしたソトは足を使いながらシャープな左ジャブ、右ボディアッパー。カオサイのパンチは相当な威力らしく、ソトは距離を取ろうとする。2R、左ボディフックが効いたソト。何とか耐えようとしたが、ダウン。立ったが、レフェリーストップ。経験のある選手をカオサイが圧倒。後に驚異的な強さで王座を防衛しまくるカオサイだが、王者になる前から圧倒的な試合ぶり。カオサイに攻められるとみんな恐怖で下がってしまう。ソトはその後、負けに負けて引退したが、トレーシー・ハリス・パターソン、ポール・バンキ、ジェシー・ベナビデスといった後の世界王者たちとグローブを交えて充実したキャリアとなった。)
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