世界の名ボクサー:フリオ・セサール・チャベス③「メヒコの英雄」

世界三階級制覇王者。J・ライト級王座防衛戦&ライト級進出。ダニロ・カブレラ戦、エドウィン・ロサリオ戦、ロドルフォ・アギラル戦、ホセ・ルイス・ラミレス戦ほかを紹介します。

フリオ・セサール・チャベス(メキシコ)
身長171cm:オーソドックス(右構え)

①フリオ・セサール・チャベス 12R 判定 ダニロ・カブレラ
(WBC世界J・ライト級タイトル戦、1987年)
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでカブレラがダウン
(感想:チャベスがタイトル防衛。九度目の防衛戦。挑戦者カブレラはドミニカの黒人。デビューから連勝でドミニカ王座(フェザー級)を獲得したが、初防衛戦でTKO負け、王座陥落。ドミニカ王座奪回後、バリー・マクギガンのWBA世界フェザー級王座に挑戦してTKO負け。その再起戦でアズマー・ネルソンのWBC世界フェザー級王座に挑戦してこれもTKO負け。その後もドミニカ王座(J・ライト級)を獲得したが、ドミニカ王座戦(フェザー級)に敗北するなど不安定なところがある。メキシコ・ティファナでの一戦。1R、開始から仕掛けるチャベス。右ストレート、左ボディ打ち。特にボディ攻撃が多い。カブレラは左フックに良さがあるが、チャベスの勢いに押されて足を使う。そして、右ストレートでダウン。その後もチャベスがショート連打(アッパーが効果的)、ボディ打ちでカブレラを追い回す展開。カブレラは時折反撃するが、自分から相手と距離を取ってまた追い込まれる。攻めるチャベス、クリンチ、ホールドのカブレラ、といったパターンで12R終了。判定は3-0。ジャッジ二人が18ポイント差を付ける大差でチャベスが勝利。KOできなかったのは残念だったが、カブレラはタフだった。その後もカブレラは実力者には勝てず。ブライアン・ミッチェル、ディンガン・トベラ、ファン・マルチン・コッジ、レジリオ・ツール、ジャン・バチスト・メンディらに敗北するなど負けが込んで引退。)

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