田植えをした感想
今年も始まりました、農薬を使わない、ほとんど手作業の田んぼが!
ほぼ一か月前ですが、田植えをやりました。去年に引き続き同じ田んぼで。今年は去年よりも参加者のかたが多くとても賑やか。子どもたちも「カエル救助!」とかいって田植えそっちのけで楽しんでいたようです。
天候は良く穏やか、暑くもなく寒くもない、田植えをするにはちょうど良い青空でした。不安だった代掻きも、「去年よりいい」という評価をいただきました、頑張った甲斐があるというもんですよ。そのなかでも反省点があったり、まだまだ頑張れるところがあるので改善していきたい。
農業、と言っても小規模だしとてもじゃないけど本業として農業を営んでいる方からしてみればかなり不合理なことをやっている。農薬を使えば除草の手間は減るし、肥料を入れれば収量も増えるだろうし、今年は多分去年よりは収量が落ちるんじゃないかなと思っていたりもします。
楽しいから、と言うのもあるのですが、個人的に一番面白いと思っているところが「ロジカルなところ」なのかなと思っています。手をかければかけた分だけ自分に返ってくる。なにがしかの影響が出てきます。良かれと思ってやっていたことでも実はあまりよろしくなかったりすることもありました。なんでだろうと頭を悩ませる。そこで調べたり聞いたりすると理由が出てきて「こうすればよかったのか」となる。うまくいった時もうまくいかなかったときも、そこにちゃんとした理由が出てくるのです。周囲の田んぼをやっている方の話を聞いていると、知識ではなく、何と言いますか血の通った知恵とでも言えばよいでしょうか、そういった積み重ねに触れる機会があるのです。だいたい自分たちが見ていなかったか認識していなかった部分を指摘しているところがあったりで目からうろこが落ちまくっています。質の良い作品を観ている様な感覚と言いますか、気持ち良さすらあります。
たとえばこれが農薬をつかったりだとかしていたとしたら、そこに触れたり認識する事すらなかったと思うのです。楽なので、それに慣れてしまう。悪いことではないです。私もできれば楽をしたい。のですが、そういうところで楽をするのはなんか違うなぁと感じています。身体性から離れてしまうような楽の仕方は。なんというか中抜けしたような、ちゅうぶらりん。
参加者の方も多かったので2時間もしない位で終わってしまいました。
お昼ご飯の準備が間に合わない位でした。山のほうへタケノコとか取りに行ったりして楽しんでもらったようでなによりだなぁと。
他の地域からも田植えを手伝いに来てくださった人もいました。こんどはこちらもお返しに田植えをしに行こう。
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