記事11:需要と供給と欲
転売する人の気持ちは分からないでもない。先読みする力と、狙ったものを仕入れることのできるノウハウと資金がないと成り立たない。それでうまく稼いでる人は、おそらく商才があるのだろう。その才能の使い方によっては転売屋をやる以上に稼げる職に就けるのに、という人もきっといる。
そういった行為を批判する人の気持ちももちろん分かる。でも世の中の仕組み的に仕方ない。作ってる人がいて、仲介する人がいて、買う人がいる。転売だってスーパーで売られてる野菜だって、家電量販店の商品だって、そこに違いはない。今年は野菜が高い、と騒いだって本当に必要な人は買う。
仲介する人の規模や意図による、上乗せの仕方の違いぐらいしかない。
経済のムズカシイ話をする気はまったくなくて、ただの考えと経験の話だ。ちなみに僕は明らかに転売だなと分かっていても買うことがある。どうしても欲しいものがあれば。そして、悔しいことに転売してる人を超える先読み力と仕入れ力がないから。
定価の倍近いチケット、定価の5倍近い廃盤になったCD、定価の3割増しぐらいの仮面ライダーのフィギュア。チケットはともかく、CDやフィギュアは後日増産されたり再販したりすることも。そうなると転売屋の完全勝利だ。
転売に限った話ではなく、昨日までは高いと思ってたけど、今日はその思いより欲しい思いが上回ってきた、ということもよくある。自分の中での、需要と欲の線グラフが交差する瞬間。
在宅勤務の間、アレ買おうかなどうしようかなー、でも高いかなーと思い続けていて。(ちゃんと働いてないのがバレる)
定時を迎えた瞬間に、「よし、買おう!」となって電車で往復1時間かけて買いにいったり。
アレ買おうかなどうしようかなー。と思い続けてて、とりあえず買わずに帰って酒を飲んでほどよく酔ってきた頃に「やっぱ買おう!」となって22時直前、閉店間際の店に駆け込んだり。
結論:酒と在宅勤務は判断力を低下させる
そんな時ってだいたい買ったら満足して、しばらく封も開けず放置したりする。でもそういう買い方が一番楽しい。買いに行く道中も帰りも。
RIP SLYME『MASTERPIECE』
リップのアルバムの中で1、2を争う出来。狭い範囲での順位付けだな!
いやでも、TOKYO CLASSICよりもこちらが評価されるべきだと思いますよほんとに。