湿度王国、のと
(写真:雨に煙る山)
南から梅雨明け宣言が聞こえ始める頃、能登はまだまだ霖雨の候。
平均湿度75%を誇る能登では、隙を見せるとカビが襲来してきす。
今日のコラムは、サスペンスでお送りします。
ヤツらの最初の襲来は、能登に引っ越してきた年の夏。
被害者は、大事にしてた革のバッグ、お気にいりの靴、海外出張先で買った某ブランドのワックスコート、大好きなマンガ本達。
無残な姿になった彼らを見て、茫然ともし、うそでしょ?!と唸りもし、最後は自分に対する怒りがね、なんで放っておいてしまったのか、と。
一度カビが生えてしまった者たちは、カビの後がシミになってしまったり、臭いが取れなかったり、風合いが変わってしまったり。元の状態に戻れた者は、少数でした。
怒りに震えた私は、カビ対策に執念を燃やします。
まず、カビの生える原因、湿気とカビの餌となるホコリとヨゴレを除去すること。
除湿する
カビさせたくない場所、カビが出やすい部屋に重点的に除湿器を向かわせる。
除湿器にも種類があって、コンプレッサー式、デシカント式、ハイブリッド式、ペルチェ式。それぞれの違いは、詳しく説明されているサイトがあるのでそちらを参照いただくとして、我が家の除湿器のラインアップはこんな感じ。
・ デシカント式 ... 2台(中型、お台所と洗濯物用)
・ コンプレッサー式 ... 1台(大型&連続運転仕様、居室用)
・ ペルチェ式 ... 1台(脱衣所、あれば良し用)
コンプレッサー式は高温多湿の梅雨時期専用で、ホースをつないで連続運転させる。デシカント式は、光熱費がかかるのでスポット&短時間で使用。
(写真:連続運転システムの一例。近くに排水する場所がない時は、灯油用のポリタンクにつなぐ。18㍑が数時間でいっぱいになることも。恐ろしい。。。)
天気予報と部屋の湿度計をチェックして、一晩除湿器を稼働させておく。
翌朝、獲れたての水を捨てる時の充実感と達成感と言ったら。やってやったぜ、と小躍りさえしちゃう(がんばったのは除湿器だけど)。
扇風機を使って、部屋の中の空気を循環させておくのも、カビ対策には有効ですぞ。
昔からの家仕事には意味がある
除湿器を使ってのカビ対策と同時に大事なのが、「虫干し」。
虫干しというと、着物を着ていた時代の昔話のように聞こえますが、現代でも有効な手段。
初夏や、梅雨明けの後、秋晴れ天気の良い日に、布団、靴、お洋服、ついでに本も出して、虫干し開始。
棚やタンスなども、引き出して風を通し、拭き掃除をしておく。
できれば、2~3日風を通しながら、のんびり虫干しします。
これやっとくと、カビ対策だけじゃなく虫対策にもなるし、なんとなくこざっぱりする感じもして、とても気分がイイ。
面倒だけど、暮らすってそういうこと
生活が楽になった現代に、虫干しなんて面倒な家仕事をすることになるとは。東京に住んでいれば、こんなことしなくていいのになぁと思うことが多い田舎暮らし。面倒なことも、やっかいなこともあるけど、楽しめれば、勝ち、ですよ?
そんな能登の暮らしと、湿気と戦う私たちのお話しトークを公開中です ↓
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