望んでないのに継母という立場になってしまったあなたへ。
3組に1組が離婚という現代日本。ここ数年、離婚率は若干下がってはいるものの、コロナで苦しい思いをしている方も随分いらっしゃると思います。
「自分で選んだんでしょう」と言われてしまう子連れ人との再婚。
実際のところ、そんな正論は何の役にも立たない。
これも常套句だけど、好きになった人に婚姻歴があった。子どもがいた。
それを知って引ける状況、気持ちだったら、今こんなに苦しんではいない。少なくとも、ここまで読んでくれた方はきっとそうだ。
私も散々苦しんだ。発狂もした。
それでも異性の子どもの思春期6年間という実母でもやりづらい状況を耐え抜き、やり過ごし、晴れて夫との水入らず生活を勝ち取った。
私が、何度も逃げ出し泣きわめき、罪もない(と一般的には言われる)子どもを憎み、それでも離れられなかった夫との今の生活は、正直なところ、あの頃の私には到底想像のつかない夢のような生活だ。
あの頃は、ただひたすらネット上の似たような境遇の人の投稿を読み、傷を舐め合うように同じ立場の人がいる安心感に胸を撫で下ろした。時には私の方がまだマシだから頑張らなきゃとか無理矢理に自分を支えるネタにもさせてもらった。
だからこそ、伝えたい。
本当のゴールはまだ先だけど、私はなんとかたどり着いた。
自分が選んだ道で望んだ通りに幸せになれた。
そして、それでもまだ継子のことは好きにはなれない。
それでも大丈夫。
彼らは元気にやっている。
世の中には、きっとたくさんのいい継母が存在するだろう。
きちんと愛情を注ぎ、母としての自覚と子どもとの信頼関係を築いている立派な方もいっぱいおられると思う。
でも、そうじゃない、血の繋がらない愛情が湧き出てこない子どもとの同居を強いられて(選んだとしてもそれは半強制だ)いる方も少なからずいるだろう。
シンデレラの継母だって、もともとが意地悪なわけではなかったはずだ。そこまで彼女を追い詰めた環境が彼女をそうさせたのだ。
そんな風にはなりたくないと、今も必死で自分を押し殺して生活しているあなたに、細い細い一筋の光となればと思っている。
大丈夫、あなたの母性は別に使うべき場所がある。
それでもあなたは幸せになれる。
きちんと夫に愛される。
そして、子どもも幸せになる道がきっとあるから。