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カイズカイブキ

 6年前にうちに来た時にはすでに大きくなり過ぎていたカイズカイブキを伐った。3本あるうち2本を、もう葉っぱという葉っぱ、枝という枝の全てを刈り込んで、あとは幹だけになった。
 はじめ、私にはそのつもりなく、去年にもやったように梯子を立てて、5メートルくらいの高さの枝を、カリスマ美容師のように繊細にハサミでちょきちょき切っていたら、相方さんが梯子の下でクスクス笑い出した。
 暑い中、高所で刃物をもって危険な上、汗水垂らしてデリケートなことをしているのにいったい何事かと、それでもなぜか釣られて笑ってしまっていたら、笑いが止まらず、その相方が代わると言い出した。
 それで、ノコギリを持ちだして、枝というかそこそこの太さになった幹を切り始めたので、おいおいとは思ったものの、この剪定作業に対する考え方というか、心構えの圧倒的な落差に唖然とするしかなかった。相方さんは腹が決まっていたが、私は何も考えてなかったのだ。
写真はその結果である。

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