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柔道 手首の痛み

 手関節に背屈で痛みがみられました。外傷由来では無いけれど、組んでる際にもエアで動かしても痛む状態でした。未画像診断、各種テストで除外してから前腕屈筋群を押圧。関節可動域拡大には指圧よりも皮膚、筋膜を伸び縮みさせるマッサージが有効ですが、前腕のように大きくない部位は指圧でも充分に関節負担軽減につなげられます。押圧して手指が屈曲してこないぐらいにまで緩めて、施術後は痛みがとれました。

 柔道で手首の痛み(特に釣り手)がある選手は屈筋優位の身体の使い方で、圧縮ストレスが手首に出ているケースが多くあるように思います。そのような場合ベントオーバーロウ、シーテッドロー、プルオーバーなどで手首に空間を作るイメージで行うと再発予防につながります。また、屈筋優位の身体の使い方だと、かつぎ系の技でも前に倒れてしまいがちで、意図せずかけ逃げに見られるなど障害のリスクだけでなくパフォーマンスにも影響があります。
 柔道は性格が競技スタイルにもろに出ますが、屈筋優位の身体の使い方の選手はいけいけどんどん駆け引き無しな選手が多いです。トレーナーとして選手の練習を実際に見て競技スタイルを理解していると、リスクとなる外傷障害を想像しやすいので、治療時間の短縮や個別の予防策などをかける事ができます。

※写真は実家に住んでいた時に飼っていた文鳥のチュン太です。チュン太は私が上京する直前に死んじゃいました。

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