人の機微が読めない人
私は人の機微が読めるというのは先天的な能力と思っておりまして、読めない人は全くもって読めないものと思っております。
こればかりは訓練でどうにかなるものではございません。
相手の眉毛が釣り上がったから「はい怒っています」、広角が上がったから「はい喜んでいます」なんて、そんな単純なことではないのです。
機微を読むためのマニュアルなど作れないのでございます。
例えば少しのまぶたの動きに不穏を感じる、或いは少しの口元の歪みに優越を見る、それが機微を読むということでございまして、残念ながら今、この例をご理解いだだけなかった方は、まさに機微を読むことが出来なかったということでございましょう。
さて、私はこうして顔の見えない皆様に向けて駄文を授ける。
これぞまさにお相手の機微が読めない証左となりましょう。
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