からいとつらいを読み分ける

「辛い」と書いて「からい」とも「つらい」とも読みます。
それでは本日はこの言葉を使って、お勉強をして参りましょう。
国語の授業です。

例文です。
次の文中の「辛い」は、何と読むでしょうか。
男の人がカレーを食べているシチュエーションです。

「マジ、このカレー辛い!」

正解は...
そうですね、「つらい」です。
えっ?と思った方は要注意です。
多分、大勢の方は「からい」と読んだと思います。
でも状況をよく考えてみましょう。
確かにカレーはからい。
それはそうでしょう。
でも彼の中にはその気持ちだけではなかったと思うんです。
「からくてつらい」、そんな状況だったと思うんです。
ですからこういった場合はぜひ彼の気持ちを汲み取ってあげましょう。
人の言葉を読むには、気持ちを汲み取ることが必要なんです。
それが国語というものです。 

では次に参ります。

「今日さ〜、マジお腹辛いの。」

はい、これは何と読むでしょうか。
え?つらい?
違います。
これも先程お伝えした通りです。
相手の心情を読むのです。
相手はお腹がどうなっていますか?
つらいんですよね。
では何故つらいのでしょうか。
そこを考えるのが...もう一度言います。
そこを考えるのが国語です。
彼女はきっと昨日に辛いものを食べて辛いのでしょう。
からいものを食べてつらいじゃないですよ。
つらいものを食べてからいでもありません。
正解は「からいものをたべてお腹がからい。」です。
「からいものを食べてお腹がつらい。」では、今一歩、心情への踏み込みが足りないのです。
当たり前すぎるのです。
確かにつらいのはわかります。
しかし「からいからからい」のだと心情を察してあげてください。
「からいからつらい」の一歩先をゆくのが「からいからからい」なのです。

人の気持ちを汲み取ることは本当に難しいです。
そしてそんな気持ちを扱う国語もまた、とても難しいものです。
皆さん、今回のお話はきっとよくわからなかったと思います。
でも大丈夫です。
先生もよくわかりません。
こうして説明していても頭の中はしっちゃかめっちゃかなのですから。
皆さんには国語の教師としてもっとしっかりと教えたかった。
でも国語というものは本当に難しい。
本当に本当に申し訳なく思います。
これも一重に私の不甲斐なさが原因です。
皆様、本当に申し訳ございません。
今、私は、本当に辛いです。

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ごめんなさいね〜サポートなんかしていただいちゃって〜。恐縮だわぁ〜。