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行動することって

ああだこうだと悩んでないで、まず行動だ!
と思うと、私はいつも、今の自分をより良くするためにはもっともっと何かを詰め込まなければならないと思ってしまう。
新しい資格を取ってみたり、セミナーに参加してみたり、既に持っているのに、テンションが上がるようにと新しい文房具を買ってみたり、有意義に過ごそうとカフェでコーヒーを飲みながら読書をしてみたり、すぐに読まない本を何冊も買ってみたり…
他にも、もっと出てくるけれど、とにかく何かを自分にプラスすることを考えてしまう。
もちろん、これらの行動が本当に自分を良い方向へと導いていってくれることもある。だから、悪いことではないのだけれど、時に、これらの行動の意味が感じられないということもある。むしろ、どうしてこんなことをしてしまったんだろうと落ち込むことだってある。その経験から学ぶこともあるから、全く意味がない行動はひとつもないという風に考えるようにしているけれど、果たして、詰め込むだけが"行動すること"なのかなぁと考えた時に、決してそうではない、と思うような出来事が、ほんのこの間あった。
それは、衣替えのタイミングで、今まで使っていた布団を処分したこと。あわせて、もう使わないのにいつか使うかもと、ずっとしまい込んであった布団、子ども達が保育園でお昼寝に使っていた思い出の布団も一緒に処分した。
布団ばかりになってしまったけど、今まで布団を処分したことがなかったので、それは私にとって、ものすごく勇気がいることだった。
そんなに安いものではないし、何より大きいし、子ども達が使っていた布団なんかは、かわいいキャラクター物で、大きく手書きの名札が貼り付けてあって、入園する時にそれを準備したことを小学生になった今でも鮮明に覚えている思い出の詰まったものだった。
なんとなく今日まで取っておいたけれど、家で使うことは1度も無かったし、思い切って処分した。
そんな思い出の詰まったものを捨てる時に、何を感じるかなと思ったけれど、実際に処分してしまうと、驚くほどに気持ちはフラットだった。
それどころか、少しだけスッキリとした部屋の一部をみると、清々しい気持ちが湧いてきた。
あぁ、行動するって、新しい何かを詰め込むことだけじゃないんだなということに気付いた瞬間だった。
不要な物や事を手放すことも、”行動すること”なんだなぁと。

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