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1年の半分一緒に過ごせなくても

私の夫は、仕事の都合上、1年の半分は遠方への出張で家を空けています。
今回も6月からついこの間まで、約4ヶ月間出張に出掛けていました。
帰ってきたのは、長男の誕生日目前の日。
今年は家族揃ってお祝いすることができました。
誕生日を迎えて8歳になった長男。
確か去年は夫不在で、プレゼントだけが家に届けられました。その前の年はどうだっただろうか、その前の年は…。思い返してみると、8回の誕生日の中で、家族揃っていた記憶がある年がほとんどないのです。
毎年、私は子どもの誕生日になると、生まれてきてくれたことに感謝すると同時に、今日まで私はこの子達に何をしてあげられてきただろうかと、大事な1年間をまた無駄にしてきてしまったのではないかと、申し訳ない気持ちになってしまいます。
加えて、その時夫が不在ならば、どうしていつもいないんだと、夫を責める気持ちになってしまいます。
ことあるごとに、何事も仕事で家を空ける夫のせいにして、周りのご家族を目にしては、どうしてうちはこうじゃないんだろうと落ち込み、夫のせいで私はいつもひとりぼっちなんだと感じて余裕がありませんでした。
しかし、そんな私の気持ちとは反比例して、子ども達の夫に対する想い、子ども達にとっての父親への愛は、成長するにつれて、どんどんと大きくなってきているのをここ最近すごく感じるようになりました。
私の夫は、私よりも年代が少し上のザ・昭和の男タイプで、堅物で、決して子煩悩タイプではなく、面倒見が良いわけでもないです。子ども達との時間よりも自分の時間を優先する人なのです。
それなのに、子ども達は、夫が出張に出掛ければ、すぐに、”お父さんがいなくて寂しい”と言い、帰りが近付いてくれば、”お父さんはまだ帰って来ないのか”と毎日のように聞いてきます。
最初は、それを聞いた時、夫が不在の間に私がこんなに頑張っているのに、どうして”お父さん”なの?と
苛立ちながら思っていましたが、きっと夫は夫なりに、家にいる時も、そして、家にいない間も、変わらずに子ども達へ愛情を注ぎ続けていたのだと思います。それは、私に対してもそうだったはずです。
一緒に過ごす時間は少なくても、愛情の大きさは変わらない。子ども達は夫からの愛情をちゃんと受け取って、ちゃんと感じていました。私は今までどうだっただろう……

そんな私のことをずっと愛していてくれて、ありがとう。家族を愛してくれて、ありがとう。



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