1998年生まれ ファッションクリエイター、メイクアップアーティスト、イラストレーター、フードクリエイター、コラムニストなど(全て自称) https://instagram.com/yuh_sagura?utm_medium=copy_link

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マガジン

  • 黒い庭

    私の過去や自分の外見、性格などについての記事です。

  • 白い公園

    私の専門ジャンルであるファッション関係の記事です。 洋服、洋裁、コーディネート、メイク、カラー、ファッションテイストなど。

  • 灰色の温室

    随筆のなりそこない達。

最近の記事

12歳の平方根

小学校の頃の記憶はほとんどないが、1人だけ凄く印象深い人がいる。 幼いながらも集団に属するということをぼんやりと理解し始めた1年生、当時の私には何がしたいの全くかわからない行動を取るクラスメイトがいた。彼女をRちゃんとする。 Rちゃんは学校の配布物ではなく、自分の家庭で用意した算数の問題用紙をクラスの複数人に配っていた。時計の絵と時間がかいてあって、その何分後は何時何分かという内容だったと思う。小学1年生の頭脳レベルにどれだけ即しているか判断材料になる精度で問題内容を記憶し

    • 最低限のファッションからお洒落になりたい男性オタクは読んで

      「最近オタクでもお洒落な人が増えてきている」 最近知人に言われ、そうか、と思った一言だ。 頭にバンダナ、シルバーの四角いフレームの眼鏡、チェックのシャツ、明るい水色のストレートデニム、スニーカー、リュック。 そんな時代はとっくの昔に終焉を迎えている。もはやそれはコーディネートではなくコスプレだ。 流石にそんな服装はしないが、なんだか自分が遅れている気がする、隣を歩く人の事を考えたい。 これはそんな迷えるマニアたちへの指南書だ。 「トレンド」という側面からお洒落とは何か、読

      • 重解のウミガメのスープ

        バラエティー詰め中身一つ一つと睨めっこする カシスジャムピーナッツバタークルミオイル 飲むヨーグルト100%フレッシュジュース缶入り茶葉 ローズマリーレモンバーム庭に勝手に生えてくれ 四千円の船盛も誰かが買ってくれなきゃ港に着けない 乾燥わかめ湯は彼女を戻す プリンの上にクリームを一絞りする余力 オニオンラディッシュパプリカフラワー そんなに群がらないで睨み合うから 何かわからない魚でも刺身になれば不気味さは無い 会計を任せてエコバッグのパズルと向き合う

        • やがてそれが、私になる

          人は自分が自分である事をどのようにして認識するのか。どこまでが自分だと思えるのか。 最近読んだ記事2本に呼応して書く。 自他の境界線自分を認識するための行動としてよくあるのは、鏡を見る、自分の両手を見る、顔を触る等だと思う。 手というのは最も感覚が鋭い器官で、繊細な作業を行う時の使用頻度は言わずもがなトップレベルであるからアイデンティティが強く感じられるであろう。 そして顔に関しては手よりも強力だ。人間が識別材料として、人間の顔にいかに依存しているかは容易に想像が付くと思う

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        • 黒い庭
          6本
        • 白い公園
          3本
        • 灰色の温室
          6本

        記事

          覚醒と混沌のミルフィーユ

          静止を振り切った 止めても末端から徐々に振動を再開する 砂を掻いても爪の間に夢が溜まっていくだけで 水溜まりはいつまでも乾かない 冴えない幹の淵から翡翠が砕け散って、赤く変光して暗闇になっていく 花弁の数を数えても、あの人は帰ってこないだけであって ただ時計の音を聴きながら猫に水をやる 乳白色のレモン色 ざらつく指先が砂糖の上でガラスをなぞる ずっと大切にしていたはずなのに、いつのまにか貴方じゃなくなってる 変わったのは私?それとも昨日の思い出? 踊り続ければいつ

          覚醒と混沌のミルフィーユ

          恋人以外の異性と遊ぶと浮気かどうか

          始めに申し上げるが、恋人いないくせに何を言っているんだというツッコミはしないでいただきたい。 随分と尖った導入をしたものだ。 よく何処からが浮気か問題で「恋人以外の異性と遊ぶと浮気」という意見を聞く。しかし私はこの意見に疑問を感じたり、もっと深く掘り下げたいと思う事が多い。 「異性」という表現が引っかかるし、水族館、映画館、テーマパークなど、デートスポットと言われる場所に二人きりで行かれても単純に浮気だと思わない。などなど色々記述していこうと思う。 何故恋人以外と遊んで

          恋人以外の異性と遊ぶと浮気かどうか

          ナトリウム色の黒い毛が舞う

          アウトプットができない。 できないというよりしたくないのかも知れない。 9月1日からなんだか脳の動き方が違う。回転速度はそのままに、ひらめきのなり損ないのような幻影が高速で目の前を横切る。 もったりと喋る癖があるのは前々から自覚しているが、最近は時と場合によって思考と言語としてのアウトプットの速度にあまりにも差が大きく生じている。 言語化と自覚が同時に起きることも多く、自覚への驚きで冷静さを失い言語化が疎かになる。 口を動かしている頭の隅で自分の思考に対する疑問への追求が始

          ナトリウム色の黒い毛が舞う

          思考回路の開示

          最近新しく人から聞いたり教えてもらったことから連想ゲームをするコーナー。 最終的には「聞いたことがある、知ってる」を「説明できる、別の事を考える時の材料にできる」に変えていく事を目標とする。 そのために最近知った事象を単発的な情報としてアウトプットし、言語化することで自分の頭を自由に動かしていく。 疑問、発想、思考の飛躍、逡巡、他人が完全に理解する事を前提としない文字列たち。 通常他人に公開しない意識の中の作業を開示する。 知的好奇心を刺激し、自分が理解できるかできないかギ

          思考回路の開示

          結局メイクで何がしたいの?(後編)

          ※この記事には前編が存在する。 ↓未読の方はそちらから読んでいただけると本編がわかりやすくなるだろう。 というわけで後編を始める。 前編では自分がメイクすることに興味が持てない私が就活をきっかけに一応できるようになったところまでだった。 とりあえずメイクができるようになったできるようになった。 と思っていたがここからが本当の始まりだった。 というのもある程度時間が経ってからメイクは研究や試行錯誤を経て、技術を持って実演するとその真の力を発揮することに気づいたからだ。

          結局メイクで何がしたいの?(後編)

          エヴァ、子供を絶望させる大人達

          「碇シンジの悩みは極めて抽象的に描写されている。しかしそれが多くのファンを惹きつける要因となっている。抽象的だからこそ人それぞれによって解釈が分岐し視聴者はシンジの中に己の悩みを見る」 何で見た考察か忘れてしまったがこんな風にエヴァを捉えている人がいた。 そうか、と私は感心した後思い当たる節が強烈に迫ってきた。 ※この記事は以下ネタバレを含みます。 初めてエヴァを観た夏私が初めてエヴァにきちんと触れたのは21歳の夏だった。就活が山場となり、修羅場とも言えよう役員面接が

          エヴァ、子供を絶望させる大人達

          どうぶつの森の世界で生きられたら幸せかどうか

          別記事「ゲーム実況動画の魅力ーRULE  of  ROSE」(リンクを最後に添付)でも書かせてもらったが私はゲーム実況動画をよく観る。 今回はその続編のような感じで、あの人気ゲームについて記述する。 あつまれ どうぶつの森がSwichに登場昨年大ヒットしたゲーム「あつまれどうぶつの森」。 説明の必要は無いかもしれないがこのゲームの概要について抑えておく。 2020年、任天堂より発売されたNintendo  Switch用のソフト。 のんびりまったりした無人島で自分だけの快

          どうぶつの森の世界で生きられたら幸せかどうか

          結局メイクで何がしたいの?(前編)

          他のライターの記事を読んでいて思い出したが、私はメイクするという行為に対し一般的とは言えない意見や思想を持っている。 というのも、メイクした自分の顔も悪くないと思えるまでかなりの時間がかかったからだ。 今でもメイクは楽しんでいても何故するのか自分でもよくわからない。 なので人に読んでもらえるくらいにしっかりと言語化、文章化すれば何かが見えるのではないかと思い綴ることにした。 初めてメイクをする私が初めてメイクをしたのは小学1年生くらいの時で、ダンス教室に通っていた為本番

          結局メイクで何がしたいの?(前編)

          ゲーム実況動画の魅力ーRULE of ROSE

          ゲーム実況がブームのこの世の中、そのジャンルの動画や配信はさらにいくつかのジャンルに分類される。 自分の操作技術を披露するもの、バグを利用した実験を行うもの、ゲーム内の建築設計や魚の生態説明などに有識者が物申すもの。 他にも色々あるが今回は初見プレイ動画というゲーム実況の原点とも言えようジャンルについての話になる。 このジャンルはシンプルで他よりわかりやすい。 自分が実際に何かをするのではなく他者がした記録媒体を鑑賞することによってお手軽に実体験感を手に入れられるのだ。

          ゲーム実況動画の魅力ーRULE of ROSE

          小顔を褒められる私は本当に小顔なのか

          小顔の概念を知る「あなた顔が小さいのね!」 人生で初めて自分の外見をこう評価されたのはいつだったか。 正確には思い出せないが高校2年生だったと思う。 普通なトーンで、少し感心したり驚いたりしながら、羨ましそうに、興味深そうに 今まで何度言われたかわからない。 様々な人がいたが最も大げさだったのは、初対面の私を見るなり「あの子めちゃくちゃ顔小さい!!」 と叫ばれたケースだ。 「顔が小さい」なぜそのようなことを相手が言ってきたのか高校生の時は不思議に思った。 しかしその後、他

          小顔を褒められる私は本当に小顔なのか

          笑わない子供

          小学校を卒業するまでは、私は普通の人間だった。 ではなぜ中学入学以降が普通ではないか、というと「感情が覚醒してしまった」という表現を思いつく。 私という人間の異常性を語る上で鍵となるエピソードがある。中学に入学したての頃起きた、感情が覚醒するきっかけになった話と言ってもいい。 彼は、今思えば特殊な方法で生徒の気を引く国語教師だった。 初めての国語の授業。彼は教室に入るや否や、自分に質問をするように生徒に指示した。何でもいいから僕に関する質問をしなさい。そして、質問が無く

          笑わない子供