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「ロックマンゆづきず&うちのこ実況」完結記念振り返りnote

どうも皆さんこんにちは。ゆう太郎です。
9/29(日)、ついに拙作「ロックマン ゆづきず&うちのこ実況」が完結となりました。

いやー長かった…。初投稿日が10/8で、まる1年近く経ってるんですね。
時の流れとは恐ろしいものよ…。
まぁそれもこれも同時に実況作品3本も抱えてたからなんですが…。
その辺も含めて、今回の振り返りを初めていこうと思います。


【コンセプト①】「ロックマン」はシリアスなSFヒーロー?

まず、本動画で強く強調してあるのは「ロックマンは、割とシリアスなSFヒーロー物である」という点。
このあたりは作者の大好きな「ロックマンメガミックス」から大きな影響を受けています。

作者「ありがひとし」さんは重度のロックマンオタクであり、そのロックマン愛が詰め込まれている名作。買いましょう。損はしない。
その真髄と言っていいのが、等身高めの現代アニメ的なロックマンキャラたちが織りなすドラマ展開。
うちいくつかの回は「ロボットであるが故の悲しみ」といったテーマが込められており、原作の可愛らしいタッチからは想像もつかないほどのシリアスな展開が待ち受けております。
とりあえずコレを見ろ!見れば魅力が伝わる!

そういった「ロボットであるが故の悲しみ」は、初代ロックマンのシナリオの「核」だと思うんですよね。
元々初代のあらすじは「D.ワイリーがライト博士のロボットを改造して世界征服を開始したので、ライト博士はロックマンを戦闘用に改造して、ライト博士が作り出したロボット達の心臓部分を回収させる」というものでした。現行の設定では「ロック自身が戦闘用への改造を志願した」というものですが、初代は全く違うんです。
この始まりから連なる以降の戦いはある意味、ライト博士とワイリーの代理戦争という見方も出来ると思うんですよね。ロボットは人間には逆らえないので、命じられたら闘わなきゃいけない。そしてワイリーは諦めないので、さらなる技術で対抗していくしか方法はない。
いわば血を吐きながら続ける悲しいマラソンをずっと歩んでいるんですよね。ロックマンたちは。上記のロックマンメガミックスと、その続編「ギガミックス」では、ライト博士が時々「ロックマン」の存在に心を痛めていますが、こういう部分があるんじゃないかなーと思ったりしています。
この実況シリーズは、こうした「ロックマンのシリアスさ」を伝えようとしている場面が所々であります。例えばPart8のおまけ雑談でのライトとワイリーの過去とか。
この「シリアスさ」は実況時のセリフの端々に出てくる程度であまり深くは掘り下げられませんでしたが、感じられた人はきっと感じてくれたのではないでしょうか。

【コンセプト②】答えのあるアクションゲーム

今作のコンセプトでもう一つ用意したのが「ロックマンとは答えのあるアクションゲームである」というところ。
この動画を視聴してくださかった方ならお分かりの通り、今作は特殊武器をフル活用すれば決して攻略できない難易度じゃないレベルに収まっています。(一部除く)
例えば三発でロックマンを葬り去るエレキマンやアイスマンは、弱点をつけばこっちも三発で葬り去れたり…とか。動画的な面白みはともかく、初見ユーザーに「ロックマンは言うほど難しいゲームじゃないよ。」ということを伝えたかったんです。
こうした要素は後続作品にも現れています。ロックマン2でのE缶の登場や、ロックマン7で導入されたショップシステムで残機を購入できたり…とか。
自分で難易度を調節できるのがミソなポイントで、今回はあえて徹底的に難易度を下げる方針で収録しておりました。ボスだけ最初はロックバスターで挑んでいるのですが、これも「武器を使うと簡単だぞ!」ということを印象付けるために行っています。
ノーダメ攻略とかは見てて素晴らしいと感じられるのですが、だから「見てるだけでお腹いっぱい」みたいな感じにはしたくないんですよね。
動画を作るのならせめて遊んで欲しい。制作陣にお金落として欲しい。
というのが今作のみならず、今まで行ったゲーム実況にかける想いです。

また、動画終了後の「おまけ雑談」は、当初は解説動画として作った部分でした。ただ作っていくうちに「これ解説か?」と言いたくなる稚拙さやこっ恥ずかしさがあったので「解説じゃなくて雑談」だなと考えていくようになりました。
解説って聞いたらなんか上からに感じるかもだし、そもそも解説と呼べるほど内容に凝ってるわけじゃない。
ということでアプローチを「ただの雑談」として話題を振っていく感じにしました。おまけとして楽しんで頂けたでしょうか?

【編集作業】あかりんをプレイヤーにすれば良かった…。

今作での唯一の後悔は、あかりんをプレイヤーにしなかったこと。
あくまで宣伝ということもあり、あかりんは「何も知らない一般人」としての役割に置き、解説役とプレイヤーをうちの子2人に役割を置きました。
ただ今振り返ると、あかりんをプレイヤーにしたほうが初見には感情移入しやすいんじゃないか?と考えていくようになりました。
うちの子は独自キャラなので、あまり主張しないほうが良かったかなと。
結果的に喋る分もうちの子たちの方が多めになっていたので、以降「ボイロ×うちのこ」を作る場合、必ずコントローラーはボイロに預けようと思います。
他の要素としては、Part7以降ボス戦が「タイマン」っぽかったので、ピンチ表示を入れたりダメージを食らったら振動したり、といった要素を織り交ぜていたり。
逆に言えば、編集で追加した要素は割と少ないんですよね。おおまかに作って反応を与えてやれば、結構実況動画として成立します。
ロックマンシリーズは実況向きのゲームと誰かが言っていたように思うのですが、それはこのシンプルで分かりやすいシステムだからなのかなーと感じる一作でした。

【総評】やりたいことはやりきった!筆者のロックマン愛を詰めこんだシリーズ

構成のミスやら大きな間違いなど色々とやらかしも多くあったシリーズですが、自身なりの「ロックマンの魅力」を注ぎ込み、広めようと言う感じで制作しました。
後は動画サイトという濁流に流し、結果を待つのみ!という感覚。
結果的としては「分かってるねぇ!」と言いたくなる上手いコメントもそこそこついたりと、響く人には響いたかな?という感じでした。
再生数も他に比べれば全然ですが、それでも作って良かった!と感じます。

でも我々は知っている……かの博士の暴走は、命を失った程度では止まらないということを

【ゆづきず&うちの子】戦いは常にギリギリの連続!ロックマン実況プレイPart8【ロックマン】
ニコニコ版にて送られたコメント

誰だよこのコメント送ったやつ!最高だよ!
これだからニコニコ動画はやめられねぇんだ!

以上、今回の振り返りnoteでした。
下記はpart2で行った「鉄腕アトムとの関係」にまつわる雑談のリファインです。興味あったらどうぞ。
それでは、お読みいただきありがとうございました!

【おまけ】SFで繋がるボイロとロックマン

それではおまけ雑談初めていきましょう。
今回はpart2で行ったおまけ雑談のリファインとして「ボイスロイド」と「ロックマン」が受けた「鉄腕アトム」の影響について話をしていこうかなと。
まずロックマンシリーズの企画マンA.K.氏は、ロックマンシリーズを作るに当たって、鉄腕アトムの影響を受けたことを公言しています。

ソースは上記のツイッター投稿。
ついでにアトムの版権を取ってゲーム化しようとしていた。という案も噂程度に流れており、今作のアトムへの影響が伺えるポイントですね。
コレに限らず、カプコン作品の多くは手塚作品の影響を大きく受けている。という認識もあるようで、その縁あってか本当に手塚作品とのコラボが行われているほど。

こうした情報からロックマンが鉄腕アトムから影響を受けているのは間違いない部分なのですが、それが何でボイロに繋がるんだよ?と思うでしょう。
その当たりは「そもそも鉄腕アトムがロボットSFを根付かせた存在」である事と、単なる合成音声ソフトでしかなかった彼女たちに世界観やキャラ性を根付かせたボイロユーザー層そのものの影響が大きいでしょう。もっと言うならボカロの影響も。
まず、ボイロキャラには種族設定といった明確な設定が皆無。
→つまりはその他多くの情報をユーザーが決めていい。
→そこからPCソフト→人工物→アンドロイド…といった感じで、二次創作を行う際にそうした類型が誕生したのだと思います。
同様の創作類型は、先駆者である「VOCALOID」の時点で発生しており、
同じくPCソフト出身であるボイロキャラも上記と同じような発想でSF的な類型が生まれたのではないでしょうか。
そして「キャラとして成立しているアンドロイド」として描かれることになるVOICEROID、VOCALOID…もうお分かりですね?
この時点でロボットSFの仲間入りとなったために、後は様々なロボットSFに出てきたアイデアを持ってきても成立するのです。
正直私はこういうボイロSFが好きなんですが、こうした作品を見かけてもそれらがジャンル名となっていないのが悲しいところ。
位置付けとしてはいわゆるシェアワールド的な、いわゆるナーロッパのような「クリエイターに共有された漠然と存在する世界観」に誓いところがあるので、私はこれに名前をつけてシェアードワールドとして存在を明確にしたい気持ちがある。
ボイロでのSFもっと見たいんだ!!!!誰かジャンル名つけて!
仮題で#ボイロSFって付けてハッシュタグ付きで共有するからさ!

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