【漫画】踊るリスポーン紹介
「踊るリスポーン」 作:三ヶ嶋犬太朗 既刊4巻
あらすじ
壇ノ浦調子(だんのうら・ちょうし)は、死んでも死んでも、最後に寝ていた場所で生き返るという、RPGの主人公みたいな「リスポーン」体質。そんな彼に命を救われた山崎声(やまざき・あん)は、調子に心を奪われてしまった。声の執拗でヘビーな愛に、調子は応えられるのか。超新鋭による最凶ヤンデレラブコメ開幕。
あらすじにもありますが、死んでもリスポーンする主人公調子と、そんな調子のことを好きすぎて殺してしまう、かなり愛が重ためのヒロインあんちゃんのラブコメ物語です。
あんちゃんは調子の「死因にも嫉妬してしまう」ほど、調子を溺愛しています。調子を殺すことが出来る存在は自分だけでありたいと。
「息を吸ったら吐くから好き」「檀くんの病原体欲しい」「第六感まで使って私のこと知って」
この作品はセリフ回しがとても秀逸なのですが、上記のあんちゃんのセリフを見るだけでも、その片鱗を垣間見ていただけるかと思います。メインの登場人物だけでなく、モブたちのツッコミもセンスが良すぎますので、読まれる際はぜひそこにも注目していただければと!
あんちゃんだけでなく、この作品に出てくる登場人物は、倫理観がぶっ飛んだ人たちばかりです。
DV、殺人、未成年の飲酒喫煙など、法を犯す行為もたくさん出てきますが、漫画の中でもそれが悪いこと、という表現の仕方はあまりしていません。表現に気を遣う今の時代では、かなり攻めている作品だなと思いますし、好き嫌いは分かれるかもしれません。ただ、それでもイヤな奴が一人もいないところがこの作品のすごいところだなと。登場人物全員嫌いになれないですし、愛すべきキャラクターとして成り立っています。(悪の権化悪田兆ですら、嬉への愛情が垣間見えると、なんだこいつかわい~って思います(笑))
ブラックユーモアを交えながらも、ポップなノリと愛くるしいキャラクターたちが癖になる作品です。
作者の三ヶ嶋犬太郎さんは、現役の大学生です。大学に通いながら、アシスタントさんナシで一人で月刊誌の連載をされているだけでも十分すごいのですが、なんといっても三ヶ嶋さんはSNSでのファンサービスがめちゃめちゃ手厚いです。読者からの質問に頻繁に回答してくれたり、リクエストのイラストを投稿してくれたり、踊ポン(踊るリスポーンの略)のおまけ漫画を投稿してくれたり…。このSNSを回すだけでも現役大学生ではきついでしょ!と思うのですが、それにプラスで連載も持たれているなんて、もう人間業ではないです…。
※三ヶ嶋先生のSNSの他に、あんちゃんと調子のInstagramもあるので、興味のある方はぜひのぞいてみてください。二人のラブラブっぷりが見れてとてもかわいいです。あんちゃん@ann__pink、調子@dan_no_0104
踊るリスポーンは、講談社の漫画サイトから1話無料で読めますので、興味をお持ちになった方は是非一度読んでみて下さい!文章では語りきれないニュアンスや作品の雰囲気を是非味わっていただきたいです!
私が踊ポンと出会ったきっかけは、ジャンプ+に掲載されていた、三ヶ嶋さんの短編、【マナー・アプリオリ】を読んだことでした。この作品を読んで、「面白い!この作者さんの別の作品も読んでみたい!」と思い【踊るリスポーン】にたどり着きました。
マナー・アプリオリもなかなかの倫理観ですが、今のところジャンプ+で無料で読めますので、興味がある方は是非!
以上です!
ここまでお読みいただきありがとうございました!