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【随筆】薄暮

 ふと顔を上げた時に目に飛び込んでくる薄暮の空。この美しさを、いったい何に喩えればいいのだろう。視線を逸らせば、その数秒で姿形も色も全てが変わっていく。この空を、美しさを、誰かと分かち合いたいような、そうでないような。いま、暗く没んで、つやつやと光るこのアスファルトを、歩く僕はひとりきり。

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