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超短文

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ひとこと程度の短文投稿まとめ
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記事一覧

どれだけ仲の良い友にも
どれだけ好きな恋人にも
どれだけ愛する家族にも

言えないことがある
分かち合えない思いがある

人はどこまで生きてもひとりだ

みんなが生きやすいようにって
いろんなことを縛ってるけど
それに雁字搦めになって
苦しんでいるのは
なんでだろう

夢の中でも空を飛べなくなった僕たちの
終わる場所はどこだろう

ものすごく死にたい昼に飯を食う不思議

風に吹かれていたい
いつ
いつ
いつまでも

ふるさとではない風景を
心から懐かしく思った時
決して慣れることも
好きになることもないと思った
ふるさととは違う町並みを
美しいと感じた時

寂しくて流れたこの涙は
ふるさとを恋うる涙ではないということが
ただ、ただ、ただ、哀しかった

1

目的地もなく夜の道を流して数時間 何にもならないこの時を僕は大事にしたい 無駄なものを抱きしめていたいのだ 有為で灰色の時が流れるより 無為で美しいこの時間が僕は好きだ

ひとり暮らしの便座でさ
ひとりで腹抱えてるのって、惨めだろ

ひとりだからさ、ユニットバスで篭ってたって
誰も迷惑しないんだ

誰も弄ってこないしさ
誰も急かしてこなくって、幸せだろ

ひとりだからさ

2

ラグの上にこぼしたカシューナッツの白い破片は、かさかさ光って、ちょっと僕の骨みたい

紅なんかじゃない
赤錆色の空さ
泥を被ったみたいだ

空の色さえ僕を惨めにさせるのか

1

冷たい冷たい冬の雨
泥だらけのアスファルトを
洗って行くように
心まで深く透き通らせてよ

5

自分を喩えようもなく醜く思う時もあれば、良いように感じる時もあるだろう。結局気持ちの問題と考えると、全てが阿呆らしい。

3

家から出なければいけない時に始まるテレビ番組程、気になる不思議。

2

僕は誤魔化して生きている 自分というものを 何処までも