社長通信Vol.92 三星グループの大切にすること
木曽川でSUP(サーフボードより大きめのボードに立ち、パドルを漕いで遊ぶマリンスポーツ)ができるって皆さん知ってましたか?
ひつじサミット尾州で工場を案内する際に「尾州は木曽三川の良質で豊かな軟水のおかげでウール産業が花開きました」と説明しているので、水と親しむことができるアクティビティを調べて、自ら体験してきました!
サーフィンと違って簡単なのに、思った以上にスピードも出て楽しかったです。会社から20〜30分の木曽三川公園ワイルドネイチャープラザからできますので、ぜひ皆さんもトライしてみてくださいね。
改めて行動指針を皆さんに伝えます
8/16に三星ケミカルの全体会議を開催しました。三交代制で生産を行っている会社なので、長期休みの前後などに全員で集まるようにしています。
その際、三星グループの大切にすること(三星バリュー)=行動指針について皆さんに問いかけたところ、日常業務に落とし込めていないメンバーが散見されました。
三星グループでは半期評価をこの行動指針に沿って行っているので「みんな普段から意識してるよね」とちょっと油断していたのですが…一般的にも理念や方針の社内浸透は「10言って1伝われば良い方」とか「毎日念仏のように繰り返す」と言われるように、そんなに簡単なことではありません。
ここはすぐに反省して、今回は改めて3つの行動指針について社長通信にも書いてみようと思います。
①プロフェッショナルとして働こう
皆さんにとって「プロ」とはどんな人でしょうか?全体会議でこう質問を投げかけた際、ある社員が悩みながらも「うーん…一人で(自分の担当する)仕事が完結できる人でしょうか」という回答をしてくれました。こうやって自分なりに考えてみるということがすごく重要だと考えています。
三星バリューでは、
と、規定しています。
「一人で(自分の担当する)仕事が完結できる」ということは、責任を持つという点やミスをせず最後までやりきる、日々勉強するという三星バリューと一致しますね。シンプルに言うと、責任感を持って働こうと言えると思います。
そして、この「プロフェッショナルとして働く」が全ての出発点になります。責任感がない人と一緒に働きたい人なんて、どこにもいませんよね。
②チームワークを大切にしよう
ただ、本当の意味で「一人で完結する仕事」はありません。必ず前工程や次工程があります。「プロフェッショナルとして働く」の次に来るのが「チームワークを大切にする」です。
「チームワークが大切だなんてわかりきってるよ!」と誰もが言います。でも、チームワークほど難しいものはありません。
だからこそ、
・ちゃんと自分と相手の役割を認識しているか?
・連携するための連絡は充分か?勝手に思い込みをしていないか?
・口だけじゃなく文章や図も使って丁寧に伝えられているか?確認できているか?
を、日々、自問自答しなければなりません。
また、全体会議でハラスメント研修も行いましたが、これまでとこれからでコミュニケーションのあり方は変わってきます。お互い自分は大丈夫と思い込まず、丁寧に仕事を進めていきましょう。(ちなみに同じハラスメントと言ってもセクハラとパワハラで考え方や認定基準が全く異なる…というのが、僕にとっても学びでした。ちゃんと勉強するのは大事ですね。)
③ワクワク生きよう
そして、最後に「ワクワク生きる」が来ます。
これはキャッチーなので認知度100%でしたが、内容について考えたことがある人はどれくらいいるでしょうか?
入社研修でも話していますが、「ワクワク生きる」は「ラクして生きる」ではありません。
・新しいことへチャレンジする
・ルール違反をしないのはもちろん、誤魔化したり報告を遅らせたりしない、絶対に
・自分だけでなく同僚も含めて、仕事と同じようにプライベートも尊重する
の3つを合わせてワクワク生きると規定しています。
「ワクワク生きる」がなぜ最後に来るのかと言うと、ワクワク生きるは短期的に業績には繋がらない、長期的な結果に繋がる行動指針だからです。
例えば、新しいことにチャレンジすると失敗することがあります。失敗は短期的には利益を減らすことに繋がります。だから短期的な利益だけを重視する会社は従業員にワクワクなんて求めません。でも、三星グループは「100年すてきカンパニー」という長期的な成功を目指しているので、一人ひとりが挑戦する=ワクワク生きることが必要不可欠なのです。
また、トラブルを報告しても、(当たり前ですが)短期的に業績は良くなりません。でも、トラブルは隠せば隠すほど大きくなって、必ず最後にはバレて、取り返しのつかないことになります。「悪いことをしない/隠さない」というのは、長期的な業績に直結します。
さらに、プライベートを尊重しても、短期的に業績は良くなりません。でもプライベートもお互いに尊重できるチームの方が、良いメンバーが集まってくる可能性が高いですよね。そうなると、長期的な目標達成にはすごく影響があるということがわかると思います。
まとめ:まずは日々の業務に当てはめてみる
どうでしょうか?今回読んで「なるほど」で終わらせずに、自分の日々の業務に当てはめてみてください。
今日一日の仕事は、プロフェッショナルとしてしっかりとやりきれたでしょうか?ミスをしてしまったり、もっと効率的にやれたところが思い浮かべば、どう改善していくか考えてみてください。これは比較的すぐに成果に繋がります。
今日は一日、しっかりチームワークを大切にできたでしょうか?上司に対してどうだったか、同僚には?部下や後輩には?ちょっと声を掛けてあげられたらもっとチームとしての成果が上がったかも?ぜひ考えてみてください。自分だけのことではないので少し時間が掛かるかもしれませんが、これも中期的に成果に繋がると思います。
最後に、今日一日、ワクワクできたでしょうか?勤務時間中ずっとワクワクする必要はありません。一つでも新しい知識を得られたらワクワクしますよね。ついついミスを隠そうとしたけれど、ちゃんと上司にすぐに報告できたらソワソワせずに済みますよね。小さくても良いから、毎日ワクワクの種を探してください。すぐに成果がでるわけではないかもしれませんが、貴方の人生を間違いなく良いものにしてくれるはずです。
三星グループの大切にすること、今後も愚直に伝えていきたいと思います。
コラム:プランBを常に用意しておく
実はこのコラムは長野行きの北陸新幹線の中で書いています。
台風10号の影響で東海道新幹線が3日間以上運休になっており、東京出張から帰れなくなっていました。色々と調べて、北陸新幹線 & 特急しなのを乗り継いで自宅に帰っている途中…というわけです。
プランBとはビジネス用語で、最初の計画(プランA)がうまくいかなかった時に柔軟かつスピーディーに対応する為の次善策/代替案のことを指します。
新幹線が運休した際の東京↔︎名古屋のプランBとして、
①在来線
②レンタカー(高速)
③飛行機
もあったのですが、
①在来線→大雨でこちらも運休
②レンタカー→大雨で東名/新東名/中央道全てどこかで通行止め
③飛行機→臨時便出してくれるも争奪戦で全然予約取れない
という感じだった中で、さらなるプランBとして長野経由プランが最終的に採用されたことになります。
短期的な効率だけ考えればプランAだけ考えるのが早いしコストも安そうですが、交通などのインフラにはプランBが必須だと言うことが、今回多くの人の身に染みたんじゃないでしょうか。
また交通だけではなく、僕らの日々の仕事にもプランBが必要な部分はないか?常に考え、準備していければと思います。